...蓮歩(れんぽ)のあとのここかしこ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ダアクの操(あやつ)り人形然(にんぎょうぜん)と妙な内鰐(うちわに)の足どりでシャナリシャナリと蓮歩を運ぶものもあったが...
内田魯庵 「四十年前」
...蓮歩を運ぶ一美形...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...蓮歩(れんぽ)の節(ふし)急(きふ)なるは蜻蛉(かげろふ)の水に點ずるに似たり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「さあどうぞ! どうぞ」とこの黒チャンに手を執(と)られんばかりにして私は楚々(そそ)と蓮歩(れんぽ)を踏み出したわけなのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...蓮歩を運ぶごとに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...楚々(そそ)たる蓮歩を運びたもう様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...蓮歩楚々として進み寄ってきた年のころ卅二三の専太郎好みの乙な美人...
久生十蘭 「魔都」
...転寝の夢路に人の逢ひにこし蓮歩のあとを思ふ雨かなとてもむつかしい歌で私にはよく分らないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...極楽鳥のめでたきとは うたたねの夢路に人の逢ひにこし蓮歩のあとを思ふ雨かな であり 春の磯恋しき人の網もれし小鯛かくれて潮けぶりしぬ であり 来鳴かぬを小雨降る日は鶯も玉手さしかへ寝るやと思ふ であり 恋人の逢ふが短き夜となりぬ茴香の花橘の花 である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...物ごし柔(やさ)しくしずしずと練ってゆく蓮歩(れんぽ)!かのすがたを一瞥(いちべつ)した時...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...奥の閣からは二夫人が楚々たる蓮歩(れんぽ)を運んで出迎える...
吉川英治 「三国志」
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