...即ち現在の京都市左京区一乗寺(いちじょうじ)辺)を下って蓮台野(れんだいの)へ行くのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...かの僧が夜なく山を抜け出して蓮台野(れんだいの)へ行ったように...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その近傍にこれと相対して必ず蓮台野(れんだいの)という地あり...
柳田国男 「遠野物語」
...昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追い遣るの習(ならい)ありき...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野もこの類なるべきこと『石神問答』中にいえり...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野はこれと山口の民居を隔てて相対す...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野の四方はすべて沢なり...
柳田国男 「遠野物語」
...ここの土器と蓮台野の土器とは様式全然殊(こと)なり...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野には蝦夷銭(えぞせん)とて土にて銭の形をしたる径二寸ほどの物多く出づ...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野のは原料いろいろなり...
柳田国男 「遠野物語」
...蓮台野(れんだいの)には火屋(ほや)れいがん堂など厳(いか)めしく作り...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて蓮台野(れんだいの)の枯れた萱(かや)の中を半身も没しながらざわざわとどこかへ歩いてゆく...
吉川英治 「親鸞」
...洛外の蓮台野(れんだいの)の巣を立ってきた時から彼らはすでにあらかじめ大乗院を目的として来たに相違なく...
吉川英治 「親鸞」
...武蔵にとって記憶のふかい蓮台野からそう遠くない――上京(かみぎょう)の実相院址(あと)の東南にあたる辻の角...
吉川英治 「宮本武蔵」
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