...諸君はまことにその点だけは神よりも全智全能である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...決して全智全能と云ふ次第ぢやない...
芥川龍之介 「鑑定」
...といふのは、疑ひもなく、實體を私に示すところの觀念は、ただ單に樣態すなはち偶有性を表現するところの觀念よりも、一層大きな或るものであり、しかして、いはば、一層多くの客觀的實在性を己れのうちに含んでをり、更にまた私がそれによつて或る至高にして、永遠なる、無限なる、全智なる、全能なる、そして自己のほかなる一切のものの創造者たる、神を理解するところの觀念は、有限なる實體を私に示すところの觀念よりも、たしかに一層多くの客觀的實在性を己れのうちに有してゐるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...神といふ名稱のもとに私が理解するのは、或る無限なる、獨立なる、全智なる、全能なる、そして一方、私自身を、また他方、もし更に何ものかが存在するならば、存在するほどのものの一切を、創造したところの、實體である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この自然は全智ではないといふこと以外の何物でもないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...というのは、疑いもなく、実体を私に示すところの観念は、ただ単に様態すなわち偶有性を表現するところの観念よりも、いっそう大きな或るものであり、しかして、いわば、いっそう多くの客観的実在性を己れのうちに含んでおり、さらにまた私がそれによって或る至高にして、永遠なる、無限なる、全智なる、全能なる、そして自己のほかなる一切のものの創造者たる、神を理解するところの観念は、有限なる実体を私に示すところの観念よりも、たしかにいっそう多くの客観的実在性を己れのうちに有しているからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...みずからを全智全能と思いあがった人々)よだ! あなたにかかっちゃ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何でも彼の今迄蓄えた全智識の根柢をゆるがせるような不安である...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...ますます神の全智全能を承認するように傾いた事実がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全智全能の神ではないから...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...こう悲しみの多い人生は眠るか酔うかしてすごしたがよかろう!註番号4 知者――全智の神...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...われわれは結論する――神は永遠であり全能であり全智であり遍在であると...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...たとひ全智全能の神様と雖も...
牧野信一 「心配な写真」
...圓朝といえども全智全能ではないから何から何まで弁(わきま)えているわけではなく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...プラトンにおいても人間は全智のものと無智のものとの間の中間者(metaxu)と看做された...
三木清 「認識論」
...まだ全智全能とまでは行きかねる吾輩だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...『脳髄は物を考える処である』『脳髄は科学文明の造物主である』『脳髄は現実世界に於ける全智全能の神である』……と……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自己の全智と全力をうごかすのとの相違があるだけだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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