...諸君はまことにその点だけは神よりも全智全能である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...決して全智全能と云ふ次第ぢやない...
芥川龍之介 「鑑定」
...とにかくたね子を教えるのに彼の全智識を傾けていた...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...二人の天の寵児が測り難き全智の天に謝する衷心の祈祷は...
石川啄木 「葬列」
...彼は天然物を通して神の全智全能を学び...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...全智全力を尽くして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...神といふ名稱のもとに私が理解するのは、或る無限なる、獨立なる、全智なる、全能なる、そして一方、私自身を、また他方、もし更に何ものかが存在するならば、存在するほどのものの一切を、創造したところの、實體である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...というのは、疑いもなく、実体を私に示すところの観念は、ただ単に様態すなわち偶有性を表現するところの観念よりも、いっそう大きな或るものであり、しかして、いわば、いっそう多くの客観的実在性を己れのうちに含んでおり、さらにまた私がそれによって或る至高にして、永遠なる、無限なる、全智なる、全能なる、そして自己のほかなる一切のものの創造者たる、神を理解するところの観念は、有限なる実体を私に示すところの観念よりも、たしかにいっそう多くの客観的実在性を己れのうちに有しているからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この自然は全智ではないということ以外の何物でもないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...みずからを全智全能と思いあがった人々)よだ! あなたにかかっちゃ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ことに耶蘇教(ヤソきょう)の神は二十世紀の今日(こんにち)までもこの全智全能の面(めん)を被(かぶ)っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ますます神の全智全能を承認するように傾いた事実がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全智全能の神ではないから...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...われわれは結論する――神は永遠であり全能であり全智であり遍在であると...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...まだ全智全能とまでは行きかねる吾輩だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...殆ど全智全能ともいうべき大作用のすべては...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間の全智能と全体力とを賭けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自己の全智と全力をうごかすのとの相違があるだけだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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