...あの……」と蓐(とこ)の端につかまって...
泉鏡花 「婦系図」
...蓐(しとね)の隈(くま)に俤(おもかげ)立つのを...
泉鏡花 「婦系図」
...あるいは長い病蓐(びょうじょく)に臥すとかいうことの起った場合には...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...冬曉(とうげう)早(はや)く蓐(じよく)を離(はな)れて斗滿川(とまむがは)に行(ゆ)き...
關寛 「命の鍛錬」
...蓐(しとね)の上に端坐遊ばして仰(お)っしゃいますのに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ちょっとは蓐(しとね)のぬくもりを捨てることが出来ない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もう一つ隣りの床の間寄りには夫の蓐が敷いてありながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...谷崎君の『病蓐(びやうじよく)の幻想』と中村孤月氏の『人の生活』と...
田山録弥 「初冬の記事」
...流行感冒が猖獗で家族も臥蓐しているといったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...朝目覚めて後も蓐中にて麺麭とシヨコラとを食し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蓐中鉛筆の稿をつぐ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...また読んでいる場所は書斎の裡(うち)か郊外か蓐中(じょくちゅう)かを忘れると云うのと同じ事であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...いざ御就蓐(おやすみ)と手(て)をとりて助(たす)ければ...
樋口一葉 「われから」
...王は錦繍の蓐に凭つて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...蛇咬を療ずる呪を心得た術士は蛇と同色の物を食わず産蓐(さんじょく)と経行中の女人に触れると呪が利かなくなる...
南方熊楠 「十二支考」
...○産蓐熱には衰弱を防ぐためスープ...
村井弦斎 「食道楽」
...説蠣崎公子在病蓐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...発熱して就蓐(じゅじょく)し...
森鴎外 「渋江抽斎」
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