...」と蓐(とこ)の綴糸(とじいと)を引張って...
泉鏡花 「婦系図」
...あの……」と蓐(とこ)の端につかまって...
泉鏡花 「婦系図」
...(六)病蓐も亦読書の一境である...
市島春城 「読書八境」
...あるいは長い病蓐(びょうじょく)に臥すとかいうことの起った場合には...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...眼は覺めたれど、猶ほ蓐中に在り...
大町桂月 「沖の小島」
...冬曉(とうげう)早(はや)く蓐(じよく)を離(はな)れて斗滿川(とまむがは)に行(ゆ)き...
關寛 「命の鍛錬」
...蓐(しとね)の上に端坐遊ばして仰(お)っしゃいますのに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...流行感冒が猖獗で家族も臥蓐しているといったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...蓐中讀書唯睡魔の來るを待つのみ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...朝目覚めて後も蓐中にて麺麭とシヨコラとを食し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...花落ちて樹は烟の如く草は蓐の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...――長男チアーは去(さん)ぬる騎士の闘技に足を痛めて今なお蓐(じょく)を離れず...
夏目漱石 「薤露行」
...御米(およね)は産後(さんご)の蓐中(じよくちゆう)に其(その)始末(しまつ)を聞(き)いて...
夏目漱石 「門」
...いざ御就蓐(おやすみ)と手(て)をとりて助(たす)ければ...
樋口一葉 「われから」
...産蓐につき心を靜に保ち分娩は勿論なれども...
福澤諭吉 「養生の心得」
...臨月の産婦その一を借りて蓐頭(じょくとう)に祭り...
南方熊楠 「十二支考」
...説蠣崎公子在病蓐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...秀頴在蓐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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