...しかし蓆囲(むしろがこ)ひの内には...
芥川龍之介 「秋」
...蓆旗にも及びそうなものである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二つの古椅子(ふるいす)と編み目の解けた一枚の蓆(こも)とが狭い中に置いてあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷い唇からはきだす糸の美しいつやが仇となつて遠い昔から人の手にのみ育てられたこの虫は自ら食を求めようとはせず蓆のうへに頭をならべておとなしく桑の葉のふりまかれるのを待つてるのを伯母さんは「お姫様だつたげなでこのお行儀のええことはの」とさもほんとらしくいふ...
中勘助 「銀の匙」
...蓙(ござ)や蓆(むしろ)の類(たぐい)であろうと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...相談ずくでやってみちゃどうだ――いくら君たちが竹槍蓆旗(ちくそうせっき)で騒いでみたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...その小屋は蓆一枚だけで葺いてあった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...きまった方式のとおりに蓆(むしろ)の旗を立てるときっと子どもができる...
柳田国男 「母の手毬歌」
...山女夜深く来たってその蓆をかかげ内を覗(のぞ)いたという話は...
柳田国男 「山の人生」
...ここでも蓆を編みながら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それは蓆掛けに床を張っただけの...
山本周五郎 「柳橋物語」
...蓆(むしろ)の目を漏れる...
吉川英治 「江戸三国志」
...その上から一枚の蓆(むしろ)を被(かぶ)って...
吉川英治 「江戸三国志」
...いやに依怙地(えこじ)にできてやがる」脱(と)った蓆を抛りだして...
吉川英治 「剣難女難」
...蓆を織っているのだった...
吉川英治 「三国志」
...沓(くつ)や蓆(むしろ)をつくって生活(くら)しているあいだは...
吉川英治 「三国志」
...蓆を織りたればとて蔑(さげす)むなど...
吉川英治 「三国志」
...じぶんのすわっている下の蓆(むしろ)を...
吉川英治 「神州天馬侠」
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