...小さな蓆張(むしろば)りの庵(いおり)を造りまして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...蓆の隙から中の容子を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...その蓆十枚ばかりを濡らしてしまった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...二つの古椅子(ふるいす)と編み目の解けた一枚の蓆(こも)とが狭い中に置いてあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たとえば昨夜のように月のいい晩には瓜畑(うりばたけ)の上に蓆(こも)をかぶせてやらなければならなかったりして夜明かしをすること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして彼はまた頭を蓆(むしろ)につけてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鎌倉をさして引退(ひきしりぞ)く」茂太郎は程よきところへ蓆を敷きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し今朝出掛に雨があまり酷いので蓆一枚では迚ても凌げないと思つたから更に桐油を一枚求めてそれを後へ掛けて蓆は胸へ當てゝ歩いて居たのであるから手を出すのが億刧である...
長塚節 「松蟲草」
...さながら針の蓆に坐る思ひで椅子に就くと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...茂平は蓆屋根の下から桝(ます)と箕とを持つて來た...
室生犀星 「命」
...どちらにも藁(わら)と蓆(むしろ)が敷いてあり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蓆に卷いたまゝの尸を轉がしこんだ...
横瀬夜雨 「天狗塚」
...織りのこして行った幾枚かの蓆を織りあげていた...
吉川英治 「三国志」
...「小ざかしき蓆織りの匹夫めが」と...
吉川英治 「三国志」
...竹やぶに蓆(むしろ)をしいて寝ている庶民が多いのである...
吉川英治 「私本太平記」
...また蓆掛(むしろが)けを足すから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...蓆(むしろ)を着せて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...多数のキリシタンと共に街道に蓆を敷いて待ち受けていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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