...普通の平民は余分の米を蓄える事が許されないで箪笥(たんす)に米を入れて秘(かく)したもんだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...この方面の知識を蓄えることも忘れなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...例えば吾々は知識を交換し知識を蓄えるという言葉を有つ...
戸坂潤 「科学方法論」
...勉強して小説のための予備智識を豊富に蓄えることだ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この一生は天に宝を蓄える働き場である...
永井隆 「この子を残して」
...しかもその併立せるものが一見反対の趣味で相容(あいい)れぬと云う事実も認め得るかも知れぬ――批評家は反対の趣味も同時に胸裏(きょうり)に蓄える必要がある...
夏目漱石 「作物の批評」
...温厚な感を蓄える事もありましょう...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...一脈の反骨を蓄えるのは...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...観念を記憶に蓄える際に...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一般に冬の食料として蓄えることの出来るチイズや...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...左手のそれは伊達(だて)にこれを蓄える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...他方では後ろ髪を蓄える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...前方は墨汁を蓄える...
柳宗悦 「工藝の道」
...又蓄える事を知らなかった人々は...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...財を蓄える気か」ひどい侮辱である...
吉川英治 「三国志」
...腿に肉を蓄えるなよ」「だいじょうぶです」茂助がいうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...加速力を蓄えるためであるから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...必要あって物を蓄える時には...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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