...それに引替えて父の方は...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...其間の急勾配を登ることになるのであるから今迄に引替えて苦しくなって来た...
高浜虚子 「富士登山」
...「金瓶梅(きんぺいばい)」を書き引替えで稿料を持ってきてくれた雑誌社の金を全部渡す...
田中英光 「野狐」
...それに引替え私は寄宿舎の中にくすぶっていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一椀の飯を尽されると共に一人の小姓は直に下って代りの汁椀を持って出てそれと引替える...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その仲人(ちゅうにん)は山崎譲」「ナニ」「この槍と望月の若主人とを引替えてもらいたい」「黙らっしゃい」「黙れとは?」「言わせておけば方図(ほうず)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...引替えの品は確かに頂戴した...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳の悪いのに引替えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに引替えて麦は陸上に霜枯れの時代から蒔(ま)き初め...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...普賢像を引替える折を狙(ねら)いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取換引替え蓄えた妾の一人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...饗応の満足に引替えて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...観る者の心までが蒼(あお)く染りそうなに引替え...
二葉亭四迷 「浮雲」
...出た時の勢(いきおい)に引替えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文三は奥坐舗を出ようとする、お勢はその頃になッて漸々(ようよう)起きて来て、入ろうとする、――縁側でぴッたり出会ッた……はッと狼狽(うろた)えた文三は、予(かね)て期(ご)した事ながら、それに引替えて、お勢の澄ましようは、じろりと文三を尻眼(しりめ)に懸けたまま、奥坐舗へツイとも云わず入ッてしまッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼らが生産し得る生産物の追加分と引替えに単に農業労働量の追加しか得られないならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてそれと引替えに得られる見返り輸入品の量を減少するに過ぎないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同時に、支那は、食料品は莫大にあり領域は尨大なので、輸出と引替えに、生活資料が眼につくほど増すほどの分量を輸入することが出来ないということも、これと等しく明かである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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