...源氏の空しく蓬蒿の下に蟄伏したるを見る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...縞蒿雀は忽ち啼きやんだ...
芥川龍之介 「山鴫」
...只(たゞ)蒿雀(あをじ)は冬(ふゆ)も春(はる)も辨(わきま)へぬやうに...
長塚節 「土」
...さきから籾をくはむと蒿雀(あをじ)ひよどりや...
長塚節 「長塚節歌集 上」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...畑に俺が摘むものは野蒿苣(のぢしや)に菫だ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それは蒿雀にちがいなかった...
堀辰雄 「晩夏」
...この中国の萩は蒿(ヨモギの類)であると字典にあってハギとは何の関係もない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...支那に蓬蒿、※蒿、白蒿或は黄蒿などいう草があるがあるいはその名が旧く日本に伝ってホウコという名が出来たではないかと幻想して見るも興味があるが、私の考うる所ではホウコの名はモットズット古くて何かの意味を有(も)ったものでは無かろうかと想像する...
牧野富太郎 「植物記」
...蒿蹊(こうけい)が『勝地吐懐篇(しょうちとかいへん)』の凡例(はんれい)の下に「はた地理は知らでもよみうたにさはりなしといふは世の常なれど...
正岡子規 「人々に答ふ」
...春秋の饗射ごとに桑弧(そうこ)蒿矢(こうし)もて兎の首を射...
南方熊楠 「十二支考」
...『質屋庫』より数年前に成った伴蒿蹊(ばんこうけい)の『閑田次筆(かんでんじひつ)』二やそれより七十年前出来た寒川辰清(さむかわたつきよ)の『近江輿地誌略』十一に引いた通り...
南方熊楠 「十二支考」
...その文を蒿蹊が和らげたままに概略を写すとこうだ...
南方熊楠 「十二支考」
...非君誰肯顧蒿莱」と云つて迎へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近江の学者伴蒿渓(ばんこうけい)が著した『閑田耕筆』を読んだとき...
柳田国男 「故郷七十年」
...蒿岳は、この妾宅へ稀(まれ)にみえても、もうお墨の意慾に添える年ではない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...その蒿岳は、もう両三年前に死んでいた...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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