...蒸風呂のような気持ちの悪い暑さが襲って来て...
有島武郎 「カインの末裔」
...さっそくに蒸風呂(むしぶろ)のいちばん上のたなにねていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...艦内は蒸風呂のような暑さだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...まるで蒸風呂に入つたやうだ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...船室の中は超蒸風呂だ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...船室にゐてさへ蒸風呂のやうであるが...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...蒸風呂はなるべく禁止して居ります...
江南文三 「佐渡が島から」
...蒸風呂と言ふのは鹽の上に藁で出來た大きな袋をかぶせて上から熱湯を注いだ中に人が這入つて蒸されて柔くなつた皮膚を爪で掻いて垢を落とす裝置でして...
江南文三 「佐渡が島から」
...蒸風呂(むしぶろ)にでもはいったようで室内の空気がたまらなく圧(お)しつけるように思われた...
寺田寅彦 「病中記」
...蒸風呂にはひり過ぎた樣なけだるさに...
中島敦 「環礁」
...蒸風呂にはひり過ぎた様なけだるさに...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...赤道特有の絡みつくようなひどい暑気で船艙はさながらの蒸風呂になり...
久生十蘭 「ノア」
...蒸風呂のなかにでもいるようで...
久生十蘭 「ひどい煙」
...この二階もややましな蒸風呂です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藁や蓆で蒸風呂のやうにしてやつても...
室生犀星 「命」
...蒸風呂になつて板のすき間から温かい湯氣が上ることになつてゐる...
室生犀星 「京洛日記」
...ここのも屋形造(やかたづく)りの蒸風呂で...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここのは蒸風呂でなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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