...さっそくに蒸風呂(むしぶろ)のいちばん上のたなにねていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...艦内は蒸風呂のような暑さだ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...まるで蒸風呂に入つたやうだ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...船室の中は超蒸風呂だ...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...船室にゐてさへ蒸風呂のやうであるが...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...蒸風呂はなるべく禁止して居ります...
江南文三 「佐渡が島から」
...蒸風呂と言ふのは鹽の上に藁で出來た大きな袋をかぶせて上から熱湯を注いだ中に人が這入つて蒸されて柔くなつた皮膚を爪で掻いて垢を落とす裝置でして...
江南文三 「佐渡が島から」
...がその代り蒸風呂にはいったように熱くて息苦しい...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...白樺の浴箒(はたき)〔(これで皮膚を叩いて発汗を十分にするのが蒸風呂の慣わしである)〕を使ってよく汗を取る...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...蒸風呂(むしぶろ)にでもはいったようで室内の空気がたまらなく圧(お)しつけるように思われた...
寺田寅彦 「病中記」
...蒸風呂にはひり過ぎた様なけだるさに...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...赤道特有の絡みつくようなひどい暑気で船艙はさながらの蒸風呂になり...
久生十蘭 「ノア」
...蒸風呂のなかにでもいるようで...
久生十蘭 「ひどい煙」
...二階は蒸風呂です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この二階もややましな蒸風呂です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藁や蓆で蒸風呂のやうにしてやつても...
室生犀星 「命」
...蒸風呂になつて板のすき間から温かい湯氣が上ることになつてゐる...
室生犀星 「京洛日記」
...ここのは蒸風呂でなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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