...真前(まっさき)に飛退(とびの)いたのは...
泉鏡花 「雨ばけ」
...と真前(まっさき)に云ひましたとさ...
泉鏡花 「印度更紗」
...鮹が真前(まっさき)にちょろちょろと松の木の天辺(てっぺん)へ這(は)って...
泉鏡花 「瓜の涙」
...真前(まっさき)に縁へ遁(に)げた洋服は――河野英吉...
泉鏡花 「婦系図」
...真前(まっさき)の車が河野大夫人富子で...
泉鏡花 「婦系図」
...真前(まっさき)に手を拍(う)って賛成したのは菅子で...
泉鏡花 「婦系図」
...わたしの真前(まんまえ)に坐した...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...そして当時の新入生で私が覚えている主なる者は当真前那覇区長や我謝教諭である...
伊波普猷 「私の子供時分」
...また柴門(さいもん)の真前(まんまえ)を流れる小河を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...そうして海を真前(まんまえ)に控えた高い三階の上層の一室に入った...
夏目漱石 「行人」
...正面の入口の真前(まんまえ)には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...代表員(デレガートカ)は真前へ坐るもんだよ!」はにかんで奥へひっこむグラフィーラの手をひっぱって...
宮本百合子 「「インガ」」
...マメエダレはすなわち真前(ままえ)誰(だれ)である...
柳田国男 「こども風土記」
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