...こんな蒸暑さでも心得は心得で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...秋の夜とは思われない妙な蒸暑さがやって来た...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...蒸暑さがまた堪へられなくなつた...
薄田泣菫 「旋風」
...……昨今の蒸暑さ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...昨日の蒸暑さにひきかへて今日は肌寒かつた...
種田山頭火 「其中日記」
...朝から暑い、蒸暑さは苦しい、いちにちはだかで...
種田山頭火 「松山日記」
...悪夢と咳と蒸暑さに疲れ果てて...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...蒸暑さや夜の闇までが一しおに募る思いがして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「夕立前の蒸暑さったらないな!」とフォン・コーレンは言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...やがて止んだが重苦しい蒸暑さがじりじりと襲って来た...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...蒸暑さが丁度大正十二年九月一日の二科招待日を想い出させた...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...昨夜のままに電燈のついている閉切(しめき)った座敷の中の蒸暑さが一際(ひときわ)胸苦しく...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...火種を絶さぬ茶の間の蒸暑さと蚊の群とを恐れて...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...とても眠られまいと思つた夜の蒸暑さも...
永井荷風 「来訪者」
...そよとの風もない部屋の蒸暑さ...
南部修太郎 「疑惑」
...蒸暑さに埋もれていたが...
夢野久作 「二重心臓」
...このところ安土は照入梅(てりにゅうばい)のような蒸暑さであったせいか...
吉川英治 「新書太閤記」
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