...大(おお)きな牛蒡(ごぼう)の葉(は)が茂(しげ)っているのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...今申した山牛蒡や山法師などという草は...
石川欣一 「山を思う」
...牛蒡(ごぼう)に...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...『ただ墓の上に山牛蒡(やまごぼう)が生えるばかり』であったら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大根一本、牛蒡一本、里芋二三合、蕪半束、魚の切身二つ三つ、肉何匁、といった風な工合です...
豊島与志雄 「香奠」
...山牛蒡(やまごぼう)の葉と茎とその実との霜に染められた臙脂(えんじ)の色のうつくしさは...
永井荷風 「葛飾土産」
...何處(どこ)からか供(そな)へられた芋(いも)や牛蒡(ごばう)や人參(にんじん)や其(そ)の他(た)の野菜(やさい)の煮〆(にしめ)が重箱(ぢゆうばこ)の儘(まゝ)置(お)かれた...
長塚節 「土」
...そのうちの牛蒡の煮附(につけ)には...
中谷宇吉郎 「面白味」
...人参(にんじん)牛蒡(ごぼう)でも作る気になったか」「大違い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――人の法事で牛蒡を……」また...
火野葦平 「花と龍」
...(矢崎新兵衛の「枕をならべて、出馬」を笑えんじゃないか)そう思いながら、今度はゆっくりと、「人の、牛蒡で、法事をする――自分は手をよごさず、うまい汁を吸うのは、民政党の十八番であります」「お前の十八番は、法事で牛蒡をすることじゃろ」誰かが弥次って、また、ひとしきり、場内がどよめいた...
火野葦平 「花と龍」
...第三十八 豚のそぼろ飯は豚のロース肉を糸切りにして塩でよく揉(も)んでザット湯煮(ゆで)て牛蒡(ごぼう)に木(き)クラゲに糸蒟蒻(いとごんにゃく)にその他時の野菜物の細かく刻んだものと一緒に醤油とお酒と少しの砂糖とで二時間ほど汁沢山に煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...大根や牛蒡(ごぼう)の頭と尾(しっぽ)まで万年スープの材料にする位だから払溜(はきだめ)へ入る者は全くの糟(かす)ばかりだよ」と滔々(とうとう)たる説明に小山も漸く納得し「僕の家でも早速この新式の火鉢を造らせよう」新工風万年スープ火鉢の図第六十二 手数台所の経済法は主人より聞得たり...
村井弦斎 「食道楽」
...今でも牛蒡(ごぼう)を掘るという感じで使われているが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...新牛蒡(ごぼう)のようなものじゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...牛蒡(ごぼう)や人参(にんじん)や...
横光利一 「洋灯」
...馬鹿も底の知れねえ牛蒡(ごぼう)野郎だ」「伯(お)ッ様...
吉川英治 「脚」
...細ツこい體質がそれきり牛蒡か人參みたいな細い手脚をしてゐます...
吉川英治 「折々の記」
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