...人に由っては大蒜(にんにく)が可(え)え...
泉鏡花 「婦系図」
......
武田祐吉 「古事記」
...烏賊をトマトで煮て少量の大蒜(にんにく)で風味を添える仏蘭西料理の説明が暫(しばら)くつづいた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...締め切ってあった洋室の中には一と晩じゅう澱(よど)んでいた葉巻の匂いと大蒜(にんにく)の匂いとが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...毎日必ず大蒜入りの支那料理を欠かしたことがないのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「支那人だったらきっと料理に大蒜を使う...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...野には春を知らせた静けさが漲りわたつて、野蒜、なづ菜、芹などが、榛の林の縁を縫ふやうに添つて流れてゐる小川の岸を青く彩つた...
田山録弥 「百合子」
...自分のこの大蒜(にんにく)の場合について考えてみると...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...そこには貨幣だの胡椒(こしょう)だの大蒜(にんにく)だのがはいっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...または面と向うと蒜(にら)や汗の鼻持ちならぬ悪臭を吹きかける人たちの事を想像するし...
永井荷風 「夏の町」
...大蒜(にんにく)の入った小さな袋が帆布の間に挾っていた...
久生十蘭 「ノア」
...小蒜と大蒜との件である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今はこの小蒜は野生の品とは異なったものであると中国の昔の学者は弁じているが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また大蒜すなわち葫(古名オオヒル)をオオニンニクとしてあるのも不必要な贅名で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...鏃に着くるに石蒜(ひがんばな)属のある草の粘汁を和す...
南方熊楠 「十二支考」
...支那人の家(うち)ばかりだから韮(にら)や大蒜(にんにく)の臭気(におい)がする分にはチットモ不思議はない筈であるが...
夢野久作 「名娼満月」
...蒜(にら)類の臭気には絶えず手巾を以て鼻を掩はざるを得なかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...その腐草土の下にこの野蒜は生えてゐたのである...
若山牧水 「家のめぐり」
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