...「支那(しな)に住んだら支那人と同じように盛んに大蒜をたべるに限る...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...毎日必ず大蒜入りの支那料理を欠かしたことがないのである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あんまり大蒜臭かったせいだぜ」と...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今でも大蒜の匂いを嗅(か)ぐと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...野には春を知らせた静けさが漲りわたつて、野蒜、なづ菜、芹などが、榛の林の縁を縫ふやうに添つて流れてゐる小川の岸を青く彩つた...
田山録弥 「百合子」
...葱や大蒜(にんにく)や茴香...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...兵隊達は血みどろになってひとかけらの大蒜を奪いあった...
久生十蘭 「海難記」
...胎貝(ムウル)と大蒜(にんにく)の塩汁...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...大蒜(にんにく)の入った小さな袋が帆布の間に挾っていた...
久生十蘭 「ノア」
...きいてみたら大蒜を食ってるんだそうだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...明の李時珍(りじちん)がその著『本草綱目(ほんぞうこうもく)』に書いたところによれば、「五葷ハ即チ五辛ニシテ其辛臭ニシテ神ヲ昏マシ性ヲ伐(ウ)ツヲ謂フナリ、錬丹家ハ小蒜、韭、芸薹、胡ヲ以テ五葷ト為シ、道家ハ韭、薤、蒜、芸薹、胡ヲ以テ五葷ト為シ、仏家ハ大蒜、小蒜、興渠、慈葱、茖葱ヲ以テ五葷ト為シ、各同ジカラズト雖ドモ、然カモ皆辛薫ノ物、生食スレバ恚(イカリ)ヲ増シ、熟食スレバ婬ヲ発シ性霊ヲ損ズ故ニ之レヲ絶ツナリ」と述べてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そこで中国で従来からの蒜を小蒜と呼ぶようになった訳だ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また『倭漢三才図会(わかんさんさいずえ)』に蒜すなわち小蒜をコビル...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして葫(こ)すなわち大蒜のニンニクの学名は Allium sativumL. var. pekinenseMaekawa(=Allium pekinense Prokh.=Allium sativumL.forma pekinenseMakino)である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...蒜(にんにく)を求めると葱(ねぎ)...
南方熊楠 「十二支考」
...それから肉を揚げて残った汁の中へまたバターを落して湯煮玉子(ゆでたまご)を細かく截(き)ってよくいためてその上へメリケン粉をいい加減に入れてまたいためて今度はチャツネーといって甘漬(あまづけ)の菓物(くだもの)が色々入れてある壜詰(びんづめ)の物と細かく切った胡蒜(にんにく)かあるいは玉葱とココナツの細かいのとを好(い)い加減に入れてカレー粉を辛くも甘くも好き次第に入れて...
村井弦斎 「食道楽」
...それは石蒜(せきさん)が珍らしく詩に入つてゐることである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...石蒜は和名したまがり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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