...諸君は今もなほ大久保湖州を明治の才人の一人に数へる僕の蒙を笑殺するであらうか? 笑殺するとしないとは勿論諸君の随意である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...疑惑を蒙(こうむ)ることのないようにした...
海野十三 「三人の双生児」
...変化改竄を蒙ること比較的に少し...
高木敏雄 「比較神話学」
...縫ふやうに縁(へり)に並んで生えてゐる楊柳(やうりう)の緑についさつきから吹き出した蒙古風(もうこかぜ)がすさまじく黄(きいろ)い埃塵(ほこり)を吹きつけてゐるのを眼にした...
田山録弥 「犬」
...三十分ばかりで御免蒙るよ...
豊島与志雄 「自由人」
...其蒙古は更に日本にまで襲來し...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...江戸に生れた人で権現様のおかげを蒙らぬ人はござんすまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたくしはこのまま御免を蒙りまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は御免を蒙(かうむ)ります」隣の丹波屋淺吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その啓蒙的意義を除いて考えたら...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...「では御免蒙りますよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...小野蘭山(おのらんざん)の『本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)』に「真ノ胡桃(クルミ)ハ韓種ニシテ世ニ少シ葉オニグルミヨリ長大ニシテ核モ亦大ナリ一寸余ニシテ皺多シ故ニ仁モ大ニシテ岐多シ」とあるものは恐らくマンシュウグルミを指していると思うが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また明治十二年大阪で出版せられた松本駒次郎抄訳の『植学啓蒙』の如きがこれである...
牧野富太郎 「植物記」
...アメリカの蒙昧種族の習慣がかくの如く変り得るのであるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これこそがフランス人口の蒙った最大の痛手なのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...山陽はどうしても古本の塵を蒙ることを免れなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...農業者の利潤が租税から除外された場合以上には彼は負担を蒙らず...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...蒙古人の刺戟が直ちにひき起した現象とは見えない...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??