...普通葷酒の山門に入るを禁ずることをきざんだ石には...
石川欣一 「山を思う」
...葷(なまぐ)さの方の皿盛りが取れるんだが...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...私がこの葷菜を初めて口にしたころは...
薄田泣菫 「春菜」
...そこには不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)と六朝(りくちょう)風な字で彫った古い苔(こけ)むした自然石が倒れ掛かっていた...
橘外男 「逗子物語」
...不許葷酒入山門といふ石標の立つところ...
種田山頭火 「行乞記」
...祇園精舍の檐朽ちて葷酒の香(か)のみ高くともセント...
土井晩翠 「天地有情」
...然し葷酒(くんしゅ)(酒はおまけ)山門(さんもん)に入るを許したばかりで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...葷酒をぶらさげて...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...葷酒なんか大地の上にぶちまけてしまえ...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...既にわたくしは葷斎漫筆なる鄙稿の中に記述した...
永井荷風 「上野」
...油ニ葷素(くんそ)ノ別アリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこによく「不許葷酒入山門」と刻した碑石の建てあることが目につく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この葷酒(くんしゅ)とは酒と葷菜とを指したものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...多分その碑面へ「歓迎葷酒入山門」と刻するのであろうか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...――葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず...
吉川英治 「江戸三国志」
...葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず――の石段まで来ますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...御承知のとおり葷酒(くんしゅ)山門(さんもん)に入るを許さず――という厳則がござりますが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「葷酒(クンシユ)山門ニ入ルヲ許サズ」は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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