...普通葷酒の山門に入るを禁ずることをきざんだ石には...
石川欣一 「山を思う」
...葷(なまぐ)さの方の皿盛りが取れるんだが...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...それほどまでにこの葷菜と魚の白子とは...
薄田泣菫 「春菜」
...またこの葷菜のみが持つ腋香のやうな体臭においてさへも...
薄田泣菫 「春菜」
...そこには不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)と六朝(りくちょう)風な字で彫った古い苔(こけ)むした自然石が倒れ掛かっていた...
橘外男 「逗子物語」
...葷(うん)を茹(くら)い...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...祇園精舍の檐朽ちて葷酒の香(か)のみ高くともセント...
土井晩翠 「天地有情」
...――君たちは葷酒山門ニ入ルヲ許サズということを...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...葷酒なんか大地の上にぶちまけてしまえ...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...既にわたくしは葷斎漫筆なる鄙稿の中に記述した...
永井荷風 「上野」
...寺院に猫――寺院というものは葷肉(くんにく)を断つことを原則としているのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばらく不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)と云う石を撫(な)でて立っていたが...
夏目漱石 「草枕」
...また時とすると「不許葷辛酒肉入山門」と刻してあるものもある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...多分その碑面へ「歓迎葷酒入山門」と刻するのであろうか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...茖葱ヲ以テ五葷ト為シ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...転覚葷羶非...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寺有禅僧、観有道士、並守清不食葷、頗見古風不廃...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...御承知のとおり葷酒(くんしゅ)山門(さんもん)に入るを許さず――という厳則がござりますが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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