...立葵であっても蜻蛉草であっても...
海野十三 「三人の双生児」
...三つ葉葵であろうと...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...何でも山葵(わさび)おろしで大根(だいこ)かなにかをごそごそ擦(す)っているに違ない...
夏目漱石 「変な音」
...三つ葉葵散らしの手筥を持たせて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...久我と葵をのせて...
久生十蘭 「金狼」
...すっかりあきらめていた今迄の葵ならば...
久生十蘭 「金狼」
...葵は朝まで部屋にいたんですよ...
久生十蘭 「金狼」
...葵は部屋の隅の瓦斯煖炉のまえで新聞を読みながら朝食の仕度をしていた...
久生十蘭 「金狼」
...不思議にも葵は悲しくも恐ろしくもなかった...
久生十蘭 「金狼」
...そうして葵を手にいれるつもりもあるんでしょう...
久生十蘭 「金狼」
...あるかなきかの葵色を忍ばせた...
久生十蘭 「だいこん」
...朝霞のいる葵ノ壺へ行った...
久生十蘭 「無月物語」
...二三の花はまだ彼等の花のデリケエトな氣泡(bulles)を葵色(モオヴ)の高い枝付燭臺のやうに噴出(effusaient)させてゐたけれど...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...「葵の上」の琴に酔ひ...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...忽ち思ひついたかして彼方の垣の隅へ往て葵の花を上から下へ一々に覗いても矢張こゝにも居らんので...
正岡子規 「蝶」
...向日葵(ひまはり)の花...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その小石原いちめんに真緑の山葵が植えつけられているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...御息所の生霊(いきりょう)が葵の上を殺す話や...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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