...ふと葉子は目の下の枯れ葦(あし)の中に動くものがあるのに気が付いて見ると...
有島武郎 「或る女」
...その走ること葦船(あしぶね)の如く...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...葦(あし)に似た禾本(かほん)科の植物類が丈深く密生して...
大阪圭吉 「死の快走船」
...あなたの領している葦原の中心の國は我が御子の治むべき國であると御命令がありました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...根白葦(ねじろあし)の笛吹きて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...葦牙の神格化なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...葦牙彦舅神と其性質を融通するが如く...
高木敏雄 「比較神話学」
...五十鈴川)そのながれにくちそゝぐたふとさはまつしろなる鶏の若葉のにほひも水のよろしさもぬかづく(二見ヶ浦)春波のおしよせる砂にゑがく旅人として小雪ちらつくを(津にて)・けふはこゝにきて枯葦いちめん・麦の穂のおもひでがないでもないこどもといつしよにひよろ/\つくし春の夜の近眼と老眼とこんがらがつて影は竹の葉の晴れてきさうな春めく雲でうごかない(辨天島)すうつと松並木が...
種田山頭火 「旅日記」
...白い葦笛(あしぶえ)はいくらふいてもあきません...
豊島与志雄 「銀の笛と金の毛皮」
...葦の茂みのそばの燃やし火も直ちに消し止められていた...
豊島与志雄 「ものの影」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...並に葦高とめの殺人犯人...
久生十蘭 「魔都」
...こんな葦の背丈ほどもないような木立のことも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は先年肥後葦北郡水俣の山地でもこれを見たのだが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葦「お伯母さんうそでござります...
三宅花圃 「藪の鶯」
...「結婚の生態」「生きている兵隊」を通して「風にそよぐ葦」にいたってそれらのテーマの反覆統一として榕子を描いている作者の精神も...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...火野葦平がかえって来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...熊本県の球磨(くま)・葦北(あしきた)二郡...
柳田国男 「木綿以前の事」
便利!手書き漢字入力検索