...開いたガラス瓶には必ず紙の葢(ふた)をして置く...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...後藤君は既う葢を取つた茶壺の事は忘れて了つた樣子であつた...
石川啄木 「札幌」
...硝子(がらす)の葢(ふた)の後(うしろ)には...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...驕慢の円葢(まるやね)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...李夫は葢をする時に...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...やがてフランボーの手から鋤をとって「さあこうして元の通りに土をかけねばならん」と云いながら頭葢骨(ずがいこつ)を土に深く押やった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...小膽褊狹毫も人材を籠葢するの才なしと或は彼を政界の死人なりと笑ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...葢し藩閥元老の意気漸く衰へて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勘次(かんじ)は又(また)葢(ふた)をした...
長塚節 「土」
...首(くび)が葢(ふた)に觸(さは)るので骨(ほね)の挫(くぢ)けるまで抑(おさ)へつけられてすくみが掛(か)けられた...
長塚節 「土」
...ます茸(だけ)というのは広葢(ひろぶた)ほどの大きさで...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...朱銅(しゅどう)の葢の下では湯の沸(たぎ)る音が高くした...
夏目漱石 「明暗」
...両葢(りょうぶた)の金時計を出して見せた...
夏目漱石 「門」
...彼等は夜中人の靜まつて後竊に其の葢を押開けて外へ出で...
松本文三郎 「印度の聖人」
...時計や手帳などを入れた小葢が置いてあつて...
森鴎外 「半日」
...屋葢が円筒部の上に乗つてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...さうして「包」の外部は屋葢も周囲の円筒部も...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...葢其国新政標識也...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索