...一六 山葡萄...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...葡萄園へは出でずに直ちに妙義の宿につきたるは...
大町桂月 「妙義山の五日」
...3.この赤葡萄酒は一壜四マルクだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...葡萄は酸っぱいと云うつもりか後世之を酸性・聖書(ヴィネガー・バイブル)と称えて大いに珍重しているが...
辰野隆 「愛書癖」
...でなければ葡萄酒の一罎...
田山録弥 「山のホテル」
...さようなら!」その三人の客は飲んだ葡萄酒の勘定を払って...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...葡萄の蔓の這ひわたる棚の支柱は銀に成り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...籠は大粒の翡翠色(ひすいいろ)した葡萄(ぶどう)の房(ふさ)や...
徳田秋声 「仮装人物」
...甲斐の葡萄(ぶどう)をしぼる露に泣いたこともある...
中里介山 「大菩薩峠」
...葡萄や栗をお三寶に盛りあげて待つであらう老母(はは)のことを思ふと...
長谷川時雨 「おとづれ」
...また舎の裏手には葡萄棚などが拵へられて...
北條民雄 「癩院記録」
...もっと他の山葡萄だの...
堀辰雄 「美しい村」
...そこら一帯の葡萄畑(ぶどうばたけ)の間に五六人ずつ蓑(みの)をつけた人達が立って何やら喚き合っているような光景がいかにも異様に映った...
堀辰雄 「菜穂子」
...葡萄の種と皮とが散乱していた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...それは主として葡萄糖である...
正木不如丘 「健康を釣る」
...仔牛はコツコツコツコツと葡萄(ぶだう)のたねをかみ砕いてゐました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...余り顔を見せませんな」野葡萄(のぶどう)の幾ツブかを口に入れ...
吉川英治 「私本太平記」
...葡萄色(ぶどういろ)の染革(そめがわ)の裁附袴(たっつけ)を穿(は)いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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