...酢章魚と鮨とを注文して、腰の瓢箪を取り出す折しも、酒樽到著す...
大町桂月 「菅の堤の櫻」
...其問題の落著する迄此處に厄介になつて居るがいゝ...
高濱虚子 「俳諧師」
...どうかなるやうになるのさといふいつもの考へに到著する...
高濱虚子 「俳諧師」
...八日、庚、晴、陳和卿参著す、是東大寺の大仏を造れる宋人なり、彼寺供養の日、右大将家結縁し給ふの次に、対面を遂げらる可きの由、頻りに以て命ぜらると雖も、和卿云ふ、貴客は多く人命を断たしめ給ふの間、罪業惟重し、値遇し奉ること其憚有りと云々、仍つて遂に謁し申さず、而るに当将軍家に於ては、権化の再誕なり、恩顔を拝せんが為に参上を企つるの由、之を申す、即ち筑後左衛門尉朝重の宅を点ぜられ、和卿の旅宿と為す、先づ広元朝臣をして子細を問はしめ給ふ...
太宰治 「右大臣実朝」
...國論紛々歸著する所なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...国論紛々帰著する所なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...三仏蘭西人テイザン著す所の日本美術論は北斎の生涯及画風を総論して甚(はなはだ)正鵠(せいこく)を得たるものなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...曽て日和下駄なる一書を著すや市内に散在する空地を探りてその風趣を説きしがここに此の仙境あるを知らず従って言う処なかりき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...旦那を瞞著するような奴もあれば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「基督降誕節」(Advent, 詩集)「人生に沿ひつつ」(Am Leben Hin, 短篇集)を著す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...「マリアの生涯」(Das Marien-Leben, 詩集)を著す...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...本邦植物図志を著すべき人は...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...斯く一生の目的は一巻も多く読み一枚も多く著すにあれば...
正岡子規 「読書弁」
...その結果として子マルサスが『人口論』第一版を著すこととなったものであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後桑港に著するに及び...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...わたいれの上に帷子(かたびら)を著す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし書を著すものは故(ことさら)に審美学者の所謂無秩序中の秩序を求め...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...隨つて落胤問題も壽阿彌の祖先の身の上に歸著するかも知れない...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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