...おびただしい毎日の抜け毛で額ぎわの著しく透いてしまったのが第一に気になった...
有島武郎 「或る女」
...しかしその間に光明の閃耀(せんよう)次第に著しくして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...春から夏にかけて著しくその売行きを減ずるのであるから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此一節と、海宮行のかの条との類似は、甚だ著しく、到底之を偶然の類似なりとは、観察するを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...此派には基督教の影響が著しく及んでゐる...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...この懸隔はさらに著しくなる...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...今日の日本の官憲(官僚・官吏)が一方に於て著しく「純正日本主義」的方針を持つようになったこと...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その最後の余韻が吉原の遊里において殊に著しく聴取せられた事をここに語ればよいのである...
永井荷風 「里の今昔」
...自分は都会人たる谷崎氏の作品が著しく都会的である事を感ずるについて...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...晴夜には著しく気温よりも低いということの実験を重ねるために...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばしば著しく増加し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...工業品の輸入が著しく阻害されるかまたは全然杜絶するかしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...商工業が同時にそれ自身の破滅の種子をもたらすことなくして著しく普及し得る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...前からその傾向が著しく見えていたことも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...支那よりも著しく発達したものになった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...著しく趣味的に現われて...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...この傾向は極めて著しく労働の価格を騰貴せしめるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...密教美術の影響よりはむしろ天平乾漆仏の遺風の方を著しく示しているものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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