...似而(にて)非(ひ)なる家族の交雑によって著しく汚される...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...俳優自身もその存在を確信しないような場合には我々の仕事は著しく引き伸ばされ...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...経済学は著しく我々の役に立つわけである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...一人のは赤黒く一人のは著しく黄色つぽい調子が目に付いた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...あから顔の目じり著しくたれて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...恐らくそれは云わば著しく観念的な挙国一致ではないかと考えられる...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...元来学問特に哲学は古来著しく階級的な性質をもったものであることを注意しなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...著しくやかましくなったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...鶴嘴(つるはし)や鍬(くわ)や鑚(きり)などのあらゆる操作に著しく不便な地層の上に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この特色は風俗画に至りて最も著しく婦女の姿態と家屋路地(ろじ)等の後景(こうけい)を配合せしむる事頗(すこぶ)る巧妙なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...決して著しく急速には増加していないように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...穀物の平均価格が凶作価格によって著しく影響されるのを防止し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...」俄(にわか)に悲しさに堪(た)えられなくなった声が著しく震えた...
水上滝太郎 「九月一日」
...内面の疲労――精神生活の放棄――は著しく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いずれも無造作の中に著しくあの時代の生活趣味を現わしているのが面白い...
柳田國男 「地名の研究」
...その現れ方は著しく異なっているのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...一体あの弥勒は我が国の仏像のうちで最も著しくガンダーラの様式を現わしているものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...密教芸術には特に著しく肉感性があらわれてくるように思われるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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