...他の犬士の物語と比べて人間味が著しく稀薄であるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...大體から見て他國の學者と著しく相違する點は支那の學者達が...
橘樸 「支那を識るの途」
...しかしまたよく見ると「町」の字などはかなり著しくちがっていて...
寺田寅彦 「球根」
...そして絵をかいていない時でもこういう事に対して著しく敏感になって来るのに気がついた...
寺田寅彦 「自画像」
...中でも著しく自分の目につくのは平和な町の中を両刀をさして歩いている武士の姿である...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...邦文の文献を集める点で著しく欠陥があると思う...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...著しくやかましくなったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そういう錯覚を持たせるような文化上の雲行きが最近頻に著しくなったという事実の否定とはならぬようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...他の資本活動に較べて著しく自覚的に科学的であったということも...
戸坂潤 「読書法」
...之は極めて著しくイデオロギッシュな根本性質を初めから持っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...著しく文学主義的だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...或る程度まで著しく唯物論的傾向を現わして来た...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...既に著しく米国風に化せられてゐた...
永井壮吉 「冬日の窓」
...硯によっても著しく左右されるということは...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...そしてもしも年出生数が著しく増加するならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我々の悪風も著しく改まった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを著しく可能ならしめたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その著しく目につく下ぶくれの顔には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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