...熔岩塊に手を觸るれば著く熱を感ず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...西方鹿兒島市附近は十七日に著く降灰ありしのみにて甚だ少く...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...かれその火著くることを止めたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あはれや、庭の梅三四本、何も肥料をやらざれど、春くれば、花を著く...
大町桂月 「久地の梅林」
...これにて夜光命の機嫌回復、元氣も回復、うれしや/\と熊笹の中を通ること、凡そ半里にして、湯本に著く...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...東神奈川驛に著く...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...千磐破る神ぞ著くと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...其一方に燃え著くを...
高木敏雄 「比較神話学」
...二度著くこともある...
高濱虚子 「俳諧師」
...結局そんな平凡な処へ落著くより外なかつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...駅に著く毎に、人々の騒ぎが一層物々しくなり、雨の中をびしょ濡れになった駅員が何か罵(ののし)りながら走り去るような姿も窓外に見られた...
堀辰雄 「菜穂子」
...坐敷の寐床に著く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...茶山は敬等が此年文政六年十一月二十四日に神辺に帰り著くことを期してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...随分今まで行き著く程考えたのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今日はいよいよマルセーユへ著くというので船客たちは朝から誰も落ちつきがなかった...
横光利一 「旅愁」
...自分も著くべき所へ達した疲れのためかと...
横光利一 「旅愁」
...さながら旅中に在るを忘れたる如くに落著くのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...汽車の著く南駅は南城の北一哩強の地に孤立してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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