...熔岩塊に手を觸るれば著く熱を感ず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...かれその火著くることを止めたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...天より降りて地に著くの義なりと解釈せらる...
高木敏雄 「比較神話学」
...千磐破る神ぞ著くと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...けれども汽車が東京駅に近づくに従って、その汽車に或は後(おく)れ或は先立ち、併行して突進んでいる幾多の電車が、悉(ことごと)く溢れるような人を満載していて、それ等の人は、東京駅に著くと、一時に川を決したように流れ出る容子(ようす)を見ては、たのもしい心を起さずには置くまい...
高浜虚子 「丸の内」
...わたしよりはずっと前にテムプル関門(バー)に著くだろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...やう/\荻堂の村に上り著くと...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...家に著くと、私はすぐ二階の自分の部屋に上がっていって、此の手帳を用箪笥(ようだんす)の奥から取り出してきた...
堀辰雄 「菜穂子」
...一つの完成したスタイルから出て新しいスタイルに落著くまでの...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...野尻も過ぎて真昼頃三留野(みどの)に著く...
正岡子規 「かけはしの記」
...己旅宿(おのがりよしゆく)夷川通(えびすがはどほり)堀川東へ入る町玉屋伊兵衛持家へ著く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...随分今まで行き著く程考えたのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今日はいよいよマルセーユへ著くというので船客たちは朝から誰も落ちつきがなかった...
横光利一 「旅愁」
...二週間毎にマルセーユへ著く郵船の船と...
横光利一 「旅愁」
...パリを出発するときチロルへ著く日と宿とを報らせておいたから...
横光利一 「旅愁」
...さながら旅中に在るを忘れたる如くに落著くのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...吉林駅へ十二時三十分に著くと...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...星のみが飛び/\に著く光つてる...
若山牧水 「姉妹」
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