...これにて夜光命の機嫌回復、元氣も回復、うれしや/\と熊笹の中を通ること、凡そ半里にして、湯本に著く...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...其一方に燃え著くを...
高木敏雄 「比較神話学」
...三藏等より一年先に卒業して既に高等學校に在學してゐる先輩の上長者町の下宿に著く...
高濱虚子 「俳諧師」
...加藤も平田もをばさんも著く...
高濱虚子 「俳諧師」
...けれども汽車が東京駅に近づくに従って、その汽車に或は後(おく)れ或は先立ち、併行して突進んでいる幾多の電車が、悉(ことごと)く溢れるような人を満載していて、それ等の人は、東京駅に著くと、一時に川を決したように流れ出る容子(ようす)を見ては、たのもしい心を起さずには置くまい...
高浜虚子 「丸の内」
...わたしよりはずっと前にテムプル関門(バー)に著くだろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それに行き著く一か八かの方途さへ...
中原中也 「山羊の歌」
...駅に著く毎に、人々の騒ぎが一層物々しくなり、雨の中をびしょ濡れになった駅員が何か罵(ののし)りながら走り去るような姿も窓外に見られた...
堀辰雄 「菜穂子」
...一つの完成したスタイルから出て新しいスタイルに落著くまでの...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...朝東京へ著くと、早速夕べの人を探したがどうしてもめぐり会うことができなかった...
宮城道雄 「雨夜の駅」
...蘭軒は平生より褌(こん)を著くることを嫌つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山は敬等が此年文政六年十一月二十四日に神辺に帰り著くことを期してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...己旅宿(おのがりよしゆく)夷川通(えびすがはどほり)堀川東へ入る町玉屋伊兵衛持家へ著く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...美しい平野に行く著くまで帰れ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...パリを出発するときチロルへ著く日と宿とを報らせておいたから...
横光利一 「旅愁」
...軽便列車に運ばれて鞍山駅に著くと...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...汽車の著く南駅は南城の北一哩強の地に孤立してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...星のみが飛び/\に著く光つてる...
若山牧水 「姉妹」
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