...彼は部屋に入って席に著くと...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...天より降りて地に著くの義なりと解釈せらる...
高木敏雄 「比較神話学」
...之れに触れざる作家なかるべき所以(ゆゑん)は普遍といふ語にも著くまた上文既に論じたる所にも著し)とは果して如何なるものなるかと...
綱島梁川 「国民性と文学」
...飲用泉のところへ著くまでは一度も止りはしなかったのであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...結局そんな平凡な処へ落著くより外なかつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...家に著くと、私はすぐ二階の自分の部屋に上がっていって、此の手帳を用箪笥(ようだんす)の奥から取り出してきた...
堀辰雄 「菜穂子」
...家に著くと、私はすぐ二階の自分の部屋に上っていって、この手帳を用箪笥(ようだんす)の奥から取り出してきた...
堀辰雄 「楡の家」
...一つの完成したスタイルから出て新しいスタイルに落著くまでの...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...元と此歌を作るといふは此客觀的景色を美なりと思ひし結果なれば感情に本づく事は勿論にて只うつくしいとか奇麗とかうれしいとか樂しいとかいふ語を著くると著けぬとの相違に候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...野尻も過ぎて真昼頃三留野(みどの)に著く...
正岡子規 「かけはしの記」
...坐敷の寐床に著く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...甲板に上り著くと同時に痰(たん)が出たから船端の水の流れて居る処へ何心なく吐くと痰ではなかった...
正岡子規 「病」
...逐い著く能わず〉...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしの筆を著くることを難んずるのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...美しい平野に行く著くまで帰れ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...埠頭から眞山君に案内されて大和ホテルに著くまでの自動車から眺めた大連市街の欧洲風の外観も...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...汽車の著く南駅は南城の北一哩強の地に孤立してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...目を著くる所独早くして時運は未だ到らず...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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