...三つの異る山の渓流が下方で落合うのが見られる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...落合つた所が、稍廣く草の生えぬ赤土を露はしてゐて、中央に一つ潦(みづたまり)がある...
石川啄木 「散文詩」
...其處で落合ふ別の道から山内と出會した...
石川啄木 「鳥影」
...大久保利通、後藤象次郎、西郷從道、川上大將、野津中將、副島種臣、廣瀬中佐、落合直文、尾崎紅葉、市川團十郎などの墓、こゝにあり...
大町桂月 「東京の近郊」
...この群は二組三組其處此處で落合つたゞけに...
田山花袋 「歸國」
...斯くしてS――駅で十二時すぎに落合った者には...
豊島与志雄 「微笑」
...昔から江戸の市中(しちゆう)には下水の落合つて川をなすものが少くなかつた...
永井荷風 「水 附渡船」
...子刻(ここのつ)(十二時)過ぎに根岸の棟梁(とうりょう)の家を出て寅刻(ななつ)(四時)過ぎには品川で多勢の仲間と落合い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この三角洲で落合い...
久生十蘭 「地底獣国」
...又著いては 湯が島の落合の橋勢子の橋見ても越えてもうら悲しけれ と詠まれてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...樋口と落合って文藝春秋社菊池氏のとこへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...運には限りのあるもので、圓朝ほどの傑物も、まもなく本邦速記術の発達により、若林蔵(かんぞう)、小相英太郎、今村次郎の速記をもって「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」「安中草三」「塩原多助」「美人の生埋」「粟田口」「乳房榎(ちぶさえのき)」「江島屋」「英国孝子伝」と相次ぐ名作が、落合芳幾、水野年方らの艶麗な挿絵に飾られて、やまと新聞、中央新聞に連載され「塩原多助」を井上侯邸でかしこくも陛下の御前講演の栄に浴したる五十三歳の明治二十四年を絶頂としてようやく、その運勢は華やかな姿から遠ざかっていった...
正岡容 「圓朝花火」
...落合芳幾画伯の冥福を祈りたい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...此の人と落合つたおかげなんだよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...北上川への落合から...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...七つの谷の落合(おちあい)に...
柳田国男 「山の人生」
...きっとそこで落合うから...
吉川英治 「江戸三国志」
...勝頼のそばから駈け出して来た旗本の落合左平治(おちあいさへいじ)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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