...もう心の落ち行く深みには届きかねた...
有島武郎 「或る女」
...漸く助友(すけとも)に助けられて河鯉(かわこい)へ落ち行く条(くだり)にて...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...落ち行く二人のあとから...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...勝ち誇った関東方の軍勢や落ち行く敗兵の群がる街道を...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...光輪西に落ち行くを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...死の運命に落ち行く男女の粗末な命を嘲(あざけ)るのであろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの女の落ち行く先々を飛び廻って...
中里介山 「大菩薩峠」
...湖水は以前は萱原であつたが磐梯山が破裂した時に土灰が一方を塞いだ爲め水は落ち行く瀬を失つて此の如く湛へたのである...
長塚節 「鉛筆日抄」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...兼ねてより案内を探り置きし岨道(そばみち)伝ひに落ち行く...
夢野久作 「白くれない」
...あわれ落ち行く無間の地獄じゃ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこに落ち行く患者の中には...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...祖母はひそかに足利ノ庄へ落ち行くなど...
吉川英治 「私本太平記」
...ここへも」「どうしたものぞ」「ここを落ちよとて」「落ち行く先はあるまいに」六波羅北御所の仮皇居の内こそは今...
吉川英治 「私本太平記」
...落ち行く潮に誘はれて...
吉川英治 「私本太平記」
...陸(くが)では早や落ち行く道はただの一つもありませぬ」「それ見たことか...
吉川英治 「私本太平記」
...左中将どのも都へさしてムチ打って落ち行くしか途もあるまい...
吉川英治 「私本太平記」
...――そこでまずともに落ち行くさきは梁山泊と腹を決め...
吉川英治 「新・水滸伝」
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