...若殿様は相不変(あいかわらず)落ち着き払って...
芥川龍之介 「邪宗門」
...このショックは勿論浪(なみ)のように彼女の落ち着きを打ち崩した...
芥川龍之介 「春」
...のみならず彼女はその落ち着きの底に多少の遊戯心(ゆうぎしん)を意識していた...
芥川龍之介 「春」
...次第に彼は智慮と弁舌とを十分に働かせる落ち着きを取り返していた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...落ち着き払(はろ)てなさって「会わんといたかてどうせ疑がわれるぐらいなら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼女は落ち着き払って踊りの地をひいているのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...落ち着きがなく底暗く革命主義で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんどは自分が永眠すること! それでも彼女は外見上同じ落ち着きで日々の務めを果たしていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを語るにも一種の落ち着きをもってし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マブーフ氏はどこか子供らしくしかもきわめて深く落ち着き払っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...モスコー行きの硬床ワゴンに落ち着きました...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...ラスチニャックは落ち着きを取り戻すと...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私は次第に落ち着きを取り戻した...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...どうやらそれなりに落ち着きを持ち出しているように見えた...
堀辰雄 「晩夏」
...大公に落ち着きがなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...夫大いに怒ると妻落ち着き払って...
南方熊楠 「十二支考」
...ですから落ち着きましたらこのお手紙の心のわかることがあるかもしれません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その眼や口の表現は如何なる心の落ち着きに依って正しく発露する事が出来るかという事から芸道の活き死にを説明してある中で「鼻」という項にこんな事が書いてあります...
夢野久作 「鼻の表現」
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