...やがて落ちつかないうちに番がまはつてきたので仕方なしに立つて二言三言挨拶らしいこと云つて引つこんだ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...なんだか落ちつかないんだよ...
太宰治 「乞食学生」
...落ちつかない御様子である...
太宰治 「十二月八日」
...ヒステリイになったみたいに落ちつかない...
太宰治 「女生徒」
...」どうも気になつて落ちつかないので...
太宰治 「津軽」
...何となく身心が落ちつかないので...
種田山頭火 「道中記」
...落ちつかない心地で続けて二本目のに火をつけた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...ちっともここへは落ちつかない」「そりゃそのはずでございます――お絹様は遠大なる目的を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが向いあっている三造に落ちつかない気持を与えた...
中島敦 「斗南先生」
...その日ほど落ちつかない事もまた珍らしかった...
夏目漱石 「行人」
...ゆき子は少しも落ちつかない...
林芙美子 「浮雲」
...落ちつかない寝床の中で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...酒場での落ちつかない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...寒い落ちつかない白白しいやうな室であつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...諏訪、落ちつかない...
森本薫 「華々しき一族」
...あの夜以来の落ちつかない彼の行動...
矢田津世子 「反逆」
...対い合った二人は嬉しそうに落ちつかないらしく右を見たり左を見たり...
横光利一 「旅愁」
...急に自分が落ちつかない気もちにせかれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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