...丈(たけ)よりも長(なが)い枯萱(かれかや)が繁(しげ)つて居(ゐ)るので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...刈萱を摘んで帰庵したのは五時近かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...――萱と蕗とがとりわけて気に入りました...
種田山頭火 「其中日記」
...萱山(かややま)の中へ走りこませた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...眼は今汽車の下りつゝある霜枯(しもがれ)の萱山(かややま)から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...耄碌(もうろく)するというのは、こういう事を言うのかも知れぬが、体は健康であったし、現に、こうして自分の邸(やしき)に帰って、萱門の前に立ち、波の音を耳にすると、爽やかな生きがいを感じて、魏徴(ぎちょう)の「述懐」の一節まで若い頃の様に心に浮ぶのだ...
富田常雄 「面」
...苅萱(かるかや)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...其處(そこ)に茂(しげ)つた茅萱(ちがや)を燒(や)いて焔(ほのほ)が一條(でう)の柱(はしら)を立(た)てると...
長塚節 「土」
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長塚節 「長塚節歌集 上」
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野口雨情 「未刊童謡」
...この歌はさういふ萱草の大草原を歌つたもので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...弟は我が名を萱草(わすれぐさ)じゃ...
森鴎外 「山椒大夫」
...その又裏は加賀侯以来の山上御殿(震災前の話である)を囲る古池に添うた道に接してその間の若干坪の空地には足を踏み入れる所もない程熊笹に混って萱草蓬の類が生い茂っている...
森於菟 「屍体異変」
...竹の柱に萱(かや)の屋根という...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...郡内の萱屋(かやや)は...
柳田国男 「母の手毬歌」
...萱の生える共有地があるとする...
柳田国男 「母の手毬歌」
...御薬園裏の萱原(かやはら)で――と場所まで指(さ)して...
吉川英治 「御鷹」
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