...義雄は木石に向ふと同樣大した同情も起らなかつたのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...木石(ぼくせき)も神と思つて信じたら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...木石風水みな人間の如く動き...
高木敏雄 「比較神話学」
...私だとて木石(ぼくせき)ではなし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お庭の木石の配置なども...
太宰治 「津軽」
...木石かと思ふほど冷遇するところもある...
種田山頭火 「行乞記」
...而もまるで木石(ぼくせき)をでも見るように...
豊島与志雄 「林檎」
...木石の配置だけを深く見入っているような恰好(かっこう)をしているけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしやうがあるものか? 父親の心だとて木石ではない筈ぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その無心なるは木石のごとく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...西洋の男女独り木石(ぼくせき)にあらずまた独り強者にあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...木石を笞(むちう)って僅に余憤を洩す類のことは尠(すく)なくない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...親兄弟よりも木石交契を慕うたと自ら言ったのも解るような気がする...
室生犀星 「庭をつくる人」
...斎木石川新城より兵隊同道に而来...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天富斎木石川出立す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分を木石と見て殺し...
横光利一 「夜の靴」
...孔明とて木石ではありませんから...
吉川英治 「三国志」
...全国から木石禽獣(きんじゅう)の珍奇をあつめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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