...それでも屏風の画を描きたいと云ふその木石のやうな心もちが...
芥川龍之介 「地獄変」
...その形になぞらえた木石にも香花(こうげ)を供えられる...
芥川龍之介 「邪宗門」
...お庭の木石の配置なども...
太宰治 「津軽」
...僕コウ見エテモ必ズシモ木石漢(ぼくせきかん)ニ非ズ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...木石かと思ふほど冷遇するところもある...
種田山頭火 「行乞記」
...トルストイは一切の執着(しゅうちゃく)煩悩(ぼんのう)を軽々に滑(すべ)り脱(ぬ)ける木石人で無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...血の気のかれきった木石ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...教父(クーム)は酒商売をしてゐる猶太女の汚ない根性と木石のやうな情(つれ)なさを忌々しく思ひながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...木石を笞(むちう)って僅に余憤を洩す類のことは尠(すく)なくない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...復讐主義において害を加えたる木石禽獣または人類に反害を加えて満足するのも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...彼の陸中盛岡の名木石割桜(イシワリザクラ)もその種である...
牧野富太郎 「植物記」
...夫れ人は木石にあらず...
正岡子規 「読書弁」
...木石の尼御前でも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし心にその可憐の女児(ぢよじ)を木石視したるを憾(うらみ)とする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斎木石川同道青森御薬用行...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天富斎木石川出立す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自己を木石の如く...
吉川英治 「三国志」
...何せい木石様のことだ...
吉川英治 「私本太平記」
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