...その形になぞらえた木石にも香花(こうげ)を供えられる...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「私も木石でない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ほとんど木石ではないかと疑はれるくらゐ...
太宰治 「お伽草紙」
...木石かと思ふほど冷遇するところもある...
種田山頭火 「行乞記」
...トルストイは一切の執着(しゅうちゃく)煩悩(ぼんのう)を軽々に滑(すべ)り脱(ぬ)ける木石人で無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼女は木石女史とも呼ばれていた由である...
外村繁 「澪標」
...斯(こ)う話して居る私は決して木石では無く...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...木石(ぼくせき)ならぬ令孃(ひめ)に憎(に)くかるべき筈(はず)なし...
樋口一葉 「曉月夜」
...即ち木石(ぼくせき)ならざる人生の難業ともいうべきものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...西洋の男女独り木石(ぼくせき)にあらずまた独り強者にあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...復讐主義において害を加えたる木石禽獣または人類に反害を加えて満足するのも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...夫れ人は木石にあらず...
正岡子規 「読書弁」
...親兄弟よりも木石交契を慕うたと自ら言ったのも解るような気がする...
室生犀星 「庭をつくる人」
...斎木石川来一宿...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斎木石川同道青森御薬用行...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...木石になった人間の孤独な音の美しさを漂わせていて私は好きであった...
横光利一 「夜の靴」
...たとい木石の木偶(でく)なりと...
吉川英治 「三国志」
...木石様(ぼくせきさま)とアダ名され...
吉川英治 「私本太平記」
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