...みんな萎れ返って物も言わない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...お軽はうち萎れながらも...
上村松園 「軽女」
...たつた一つ打萎れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...それはおえらいな!」「アクーリナ」は萎れた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...併し花を活けて寫生しようと思ふとすぐに萎れたり...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...萎れかかった薄紅い花群に...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...それから演奏を終った時のぐったりと萎れたような体つき...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...八ツ手青木熊笹の葉皆哀に萎れたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ぐつたりと萎れた樣な佐治君に其先を追求する念慮は起らぬ...
長塚節 「教師」
...この科学的ロマンスの花は急速に萎れ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...悉く打ち萎れてしまつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その夕顔の花が日に当って萎れるように果敢(はか)なく目を瞑(つぶ)ってしまったのだそうです...
野村胡堂 「死の舞踏」
...甲斐なく萎れて倒れしは――」合唱「恋に焦れて悶ふるやうに……」その村長は...
牧野信一 「歌へる日まで」
...萎れ屈している逍遙(そぞろあるき)に...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...私はすでにその場に置かれたかのやうに打萎れて...
水野仙子 「脱殼」
...動かぬ影が萎れていた...
横光利一 「花園の思想」
...萎れたれども、花壇より薔薇は仄かに香を挙げて人を辿へぬ、いざ入らん、嵐の後の庭の木戸...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...萎れてゆくのであらう...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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