...英雄の器(うつわ)じゃないですな...
芥川龍之介 「英雄の器」
...いかに訊(たず)ねても訊(たず)ねても矢張(やは)り私(わたくし)の器(うつわ)だけのことしか判(わか)る筈(はず)もなく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...「お待ち遠さま」行燈(あんどん)の光で器(うつわ)を出す途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...海という深い色を沈める大きな器(うつわ)の前に立って...
夏目漱石 「行人」
...華魁(おいらん)鴨をうつわ...
久生十蘭 「海豹島」
... パンだねを すこし ぬすんでった!」大人ふたりは あわてて パンだねの うつわを 見に行きました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...このしとったら! それで買いにいくつもりかい?」たとえ買うのは一合でも四合入るうつわをもって行かなければ...
「小祝の一家」
...器(うつわ)は特に私の傍に在ることを悦(よろこ)ぶようにさえ思える...
柳宗悦 「工藝の道」
...(昭和二年三月十九日稿 増補)誤れる工藝序作られつつある醜い器(うつわ)が眼に映る...
柳宗悦 「工藝の道」
...人と離るる器(うつわ)はない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...女中の声や器物(うつわもの)の音がしばらくの間せわしげに聞こえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...帝王の器(うつわ)でない時は...
吉川英治 「三国志」
...蒔絵(まきえ)をした塗物の器(うつわ)を膝へ取り寄せた...
吉川英治 「新書太閤記」
...数ある男のうちでまず少ない器(うつわ)だろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...武将の器(うつわ)ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...一方の将たる器(うつわ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...器(うつわ)――こればかりは...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたくしがいたずらに焼いた器(うつわ)ですよ」八光悦もひとがわるい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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