...生々と萌え出でて迅雷の響と共に花を開くのだ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...この中より萌え出でて善きものを授くる幸いある神々は...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...今朝は鬱勃たる希望に充ちて萌え出て居る...
石川三四郎 「土民生活」
...緑の草の萌えて見える谷に...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...底に草が萌え出ているところからみると...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ひこばえが萌え出て...
太宰治 「右大臣実朝」
...例えば葦芽の如く萌えあがるものによって神が生まれたとあり...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...詰め袖の萌えでたような鮮やかな草色を重ね...
野村胡堂 「十字架観音」
...楡や柳の芽が青く萌えた法林道場の広い庭を横切って...
久生十蘭 「新西遊記」
...間もなく蕨の芽が萌えようとしてゐる夢のやうに伸び渡つた草原を一散に駆けて行く野兎の姿が点となるまで見極められるなどといふことは...
牧野信一 「春の手紙」
...麗(う)らゝかな光りを含んで萌えたつてゐる青草の中に仰向態に悶絶した...
牧野信一 「村のストア派」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...月そそぐいずの夜揺れ揺れて流れ行く光りの中に音もなく一人もだし立てば萌え出でし思いのかいわれ葉瑞木となりて空に冲る...
宮本百合子 「秋の夜」
...その時頃からお関の今だに強く成ろうとも抜ける事のない病的な嫉妬心が萌え出して来て居たのである...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...もう蓬(よもぎ)が萌え出たか」又太郎がその一つ二つを喰べるのを...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとり萌えるにもやり場のないものは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やはらかく萌えわたる若葉の頃...
若山牧水 「樹木とその葉」
...葉は花よりも先に萌え出でて單紅色の滴るごとくに輝いてゐる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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