...この中より萌え出でて善きものを授くる幸いある神々は...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...畠の中なる雜草の如く萌え出でゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...微風にうるほふ小菫の紫も路の辺に萌え出で候...
石川啄木 「渋民村より」
...萌え出たばかりの新芽が...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...例えば葦芽の如く萌えあがるものによって神が生まれたとあり...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...雨のなかに伏せつてゐた兵士らの群よ青空へ五月へ今 走りゆく兵士らの背に野は萌える...
仲村渠 「伏兵」
...颱風の芽が萌え出して来る...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...詰め袖の萌えでたような鮮やかな草色を重ね...
野村胡堂 「十字架観音」
...萌え始めたばかりの草の上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...耳の穴から青々と水藻(みずも)が萌えだしている...
久生十蘭 「湖畔」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...落ついた愛情が萌えて...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...蕾から花と開き又新らしく萌えたつ豊かな循環を営んでいるにちがいありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひとり萌えるにもやり場のないものは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やはらかく萌えわたる若葉の頃...
若山牧水 「樹木とその葉」
...とりどりの木の芽が萌え...
若山牧水 「樹木とその葉」
...あたりには遲い蕨などが萌え立つて居り...
若山牧水 「梅雨紀行」
...この時期に萌えいでた芽はたとえそれが生活の中心へ来なくても...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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