...門の左右には竹の菱垣をして...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...天井に薄い布を張った菱形の非常口があるからだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...私は必然的に菱形は圓に内接すると認めねばならないであらうが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...支那には果実の珍しきもの多けれど菜蔬に至つては白菜(はくさい)菱角(りょうかく)藕子(ぐうし)嫩筍(どんじゅん)等の外(ほか)われまた多くその他を知らず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...例えば鰺の一種でしま鰺というのは菱形であり...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...「菱屋の娘が江戸へ歸つて來てゐるやうだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀簪(ぎんかん)!……角菱(すみびし)と三蓋松を抱きあわせた比翼紋(ひよくもん)がついております」「ちょっと詮索すりゃア...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「お父さん」「うん?」「三菱の本店には寄られましたか」「寄った」「どうでした?」「どうも...
火野葦平 「花と龍」
...復(ま)た三菱の船に乗込むとき...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...石造りマリオンの菱形小窓を見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...剣菱茲(ここ)に論語...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...「何が毒酒なもんで――いい酒さ――いいも良い――池田の剣菱(けんびし)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「あなたは三菱の婿であり...
宮本百合子 「一票の教訓」
...さすがに菱屋庄兵衛だな...
山本周五郎 「山彦乙女」
...菱田とかいう文字を見かけますたんびに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...武田菱(たけだびし)の紋(もん)がみえて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あの小袖(こそで)につけた武田菱(たけだびし)の紋(もん)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ふたたび小太郎山に武田菱(たけだびし)の旗印(はたじるし)を見たならば...
吉川英治 「神州天馬侠」
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