...入口には枯枝の菱垣をしてあった...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...役者絵は此(かく)の如く菱川師宣より国貞国芳及びその門葉(もんよう)の小画工に至るまで江戸二百余年を通じて連続したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...けふは粟の菱餅を供へるのである...
長塚節 「十日間」
...たった一升だけ貧乏徳利に剣菱を残しておくはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その晩すぐ鍬(くわ)を持ち出してもとの菱屋の屋敷跡にやって来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――菱餅に隠した鍵は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とうとう三菱が起り...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...山菱の杢兵衛も大和生命の三太郎も如才なくやっている...
久生十蘭 「魔都」
...……?」「三菱炭積機問題は...
火野葦平 「花と龍」
...田中伯の斡旋で三菱の岩崎が乗り出してくれて兎(と)も角(かく)二千円の借金を奇麗に払って下さったのです...
牧野富太郎 「植物記」
...菱形(ひしがた)の目が二つ並んで居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...ぢや丸菱の親爺に口を利かせるな...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...菱川は辻新次さんの家の学僕になったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...紗綾形(さやがた)とか市松(いちまつ)とか菱紋(ひしもん)とか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...西川(にしかわ)・菱川(ひしかわ)の早い頃の作を見ても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...登世は死に、登世といっしょに来た者も、菱屋庄兵衛、次高来太、遠藤千之助らと、他に死者三人、七人が捕えられた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...塔は八菱形の四方の凹所に仏像が篏入され...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...伊丹(いたみ)の剣菱(けんびし)の主人なども来ていた...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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