...一方前の平場(ひらば)へは、被告人、菱沼さん、と云った風に、ま、昨日(きのう)の公判廷と同じような顔触れが揃ったんです……もっとも菱沼さんはひどくそわそわして辺りを見廻してばかりいましたがね……ところが、そうして皆んなの顔触れが揃うと、まるで皆んなが入廷してしまうのを待ってでもいたように……どうです、ひょっこり青山さんが、入口に現れたんです...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...門の左右には竹の菱垣をして...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...この頃は三菱会社の汽船が沿海の航路を大分占領していて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...また私にも父方の従弟に当る菱田中行が基督教の宣伝のため来ていたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...役者絵は此(かく)の如く菱川師宣より国貞国芳及びその門葉(もんよう)の小画工に至るまで江戸二百余年を通じて連続したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余いまだその書を見る事能(あた)はずといへども天和(てんな)年間菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が絵本『狂歌旅枕(きょうかたびまくら)』といふものありといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...小野さんはやはり菱形の黒い穴を覗(のぞ)きながら取次を待っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...たった一升だけ貧乏徳利に剣菱を残しておくはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菱屋の娘のお茂(しげ)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三井三菱に次ぐ財閥を築き上げた熊谷三郎兵衛の態度なり口吻(くちぶり)なりには...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...郵便汽船三菱会社は一八六五年以後の新鋭船を所有することができ...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...肩や袖に水藻や菱の葉をつけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...菱の葉が浮いていた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...菱川は辻新次さんの家の学僕になったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...刺し方で模様が菱形(ひしがた)をとるので「菱刺」の名を得たのであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「菱川(ひしかわ)なにがしといって...
山本周五郎 「花も刀も」
...と――武田菱(たけだびし)の紋(もん)を打ったまえの陣幕(じんまく)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...剣菱(けんびし)を頒(わ)けてもらおう...
吉川英治 「松のや露八」
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