...葉生は淡巴菰をうまそうにすぱすぱ喫(の)んで...
田中貢太郎 「涼亭」
...蒲留仙はゆっくりと淡巴菰の煙を吹かす...
田中貢太郎 「涼亭」
...【三ぷく目の淡巴菰を詰めて...
田中貢太郎 「涼亭」
...菰冠(こもかぶ)りを見番へ担(かつ)ぎ込ませるという景気であった...
徳田秋声 「縮図」
...しばらく菰(こも)を着せてその場に置いて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...利根川や漲る水に打ち浸る楊吹きしなふ秋の風かもおぼほしく水泡吹きよする秋風に岸の眞菰に浪越えむとす同廿三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...平次の手は舟の中の菰(こも)を剥(は)ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菰と笠を棹の先につけて舳に立て...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...すがれた葭(よし)と真菰の池の岸まで美しいほどの白一色...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...その自轉車の男はその菰被りの荷を無造作にリア・カアに積んでゐた...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...そんな事をすると今にお菰になるよ...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...菰樽(こもだる)をかつぎ込んで騒ぐもあり...
山本笑月 「明治世相百話」
...和尚の死骸を情容赦もなくクル/\と菰(こも)に包み...
夢野久作 「白くれない」
...若者は真菰(まこも)の下に突き立ったまま...
横光利一 「日輪」
...お菰にまでなり下がッてるこたアなかろうによ...
吉川英治 「大岡越前」
...それをお菰の手に恵んでいった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お菰(こも)の親方だ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お菰(こも)へいって...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??