...菰(こも)だれの小屋の一つを指さしますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...葉生は淡巴菰をうまそうにすぱすぱ喫(の)んで...
田中貢太郎 「涼亭」
...蒲留仙はゆっくりと淡巴菰の煙を吹かす...
田中貢太郎 「涼亭」
...葉生は黙って淡巴菰を喫みながらそれを見ている...
田中貢太郎 「涼亭」
...じきに菰冠(こもかぶ)りの呑み口を抜いて...
徳田秋声 「足迹」
...フォーシュルヴァン老人は実際手に防寒菰(ぼうかんこも)のはじを持っていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「右や左のお旦那様」橋の両側に菰をかぶったのが幾人もいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...眞菰なすまばらの髭...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...慘めな姿に菰(こも)を冠せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...岡埜(おかの)の大福餅(だいふくもち)の土手下に菰(こも)を敷いた親子づれの乞食...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すなわち真菰(まこも)の花を指(さ)したもので...
牧野富太郎 「植物知識」
...自転車にのった人ぐるみすっかり轢(ひ)いてしまって菰(こも)をかけてあるのを見て通ったら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何で止める」「あのお菰(こも)は...
吉川英治 「下頭橋由来」
...頭から酒菰(さかごも)をかぶって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なあにお代なんぞいらないよ」「ありがとう」お菰は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...那珂川の勘太というお菰(こも)だったことだの...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...菰(こも)をかぶって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...たずさえている菰(こも)を敷き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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