...新らしく淡巴菰を詰める...
田中貢太郎 「涼亭」
...旅人の持っていた煙管を取って淡巴菰を詰め...
田中貢太郎 「涼亭」
...【三ぷく目の淡巴菰を詰めて...
田中貢太郎 「涼亭」
...蒲留仙 では淡巴菰は...
田中貢太郎 「涼亭」
...じきに菰冠(こもかぶ)りの呑み口を抜いて...
徳田秋声 「足迹」
...あり合う俵や菰(こも)を引っかぶって逃げ出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「右や左のお旦那様」橋の両側に菰をかぶったのが幾人もいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の手は舟の中の菰(こも)を剥(は)ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葎(むぐら)や真菰(まこも)などが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...蘆(よし)や真菰が生えていた...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...小屋の口なる垂菰(たれごも)をかかぐる者あり...
柳田国男 「遠野物語」
...さて和尚に請(しやう)じらるゝまゝに庫裡に帰りて板の間に荒菰(こも)を敷きつゝ和尚と対座し辞儀を交して煎茶を啜(すす)るに...
夢野久作 「白くれない」
...アア後に残る祖母(ばあ)さんの事か」「いえ、あの……岩公が」「何をいうかと思えば、お菰の岩公を...
吉川英治 「下頭橋由来」
...安兵衛は菰(こも)のかぶせてある大きな張籠(はりかご)の中を検(あらた)めていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...真菰(まこも)の中に繋綱(もや)っていた醤油船はもう四日もここに泊っていた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...一枚の菰(こも)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お菰(こも)は、ばばの真面目くさった顔に、ぷッとふきだしかけたが、鼻紙のように懐中(ふところ)へねじこむわけにもゆかず、写経を額(ひたい)に当てて、ちょっと拝む恰好をしながら、「ところで」と、身を交わすように、急に話のほこをすげ替えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...菰もお稚児も、相手は近頃うわさにも上手と聞えた武蔵ではあるが、小次郎ほどの腕とは、どう高く買っても想像できない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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