...・いつしよに伸べた手白い手恥づかしい手□・温泉(イデユ)掘る音の蔦の実みんな売れた野菜籠ぶら/\戻る□・なぐさまないこゝろを山のみどりへはなつ・家のまはり身のまはり蛙蛙七月四日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...菜籠(なかご)に一摘(ひとつみ)ばかり残れるは明朝の晨炊(あさめし)の儲(もうけ)なるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫は我家に入りて菜籠(なかご)かたよせ竈(かまど)に薪さしくべ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そのへんの野菜籠の中にでもいたんだな」あたしはあわてて頬っぺたを撫でながら出鱈目をいった...
久生十蘭 「だいこん」
...再度徳利と菜籠を提げて阿園を訪いたること...
宮崎湖処子 「空屋」
...痩せ馬なみに市で売られる子が野菜籠の中や陽溜(ひだま)りの辻に...
吉川英治 「私本太平記」
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