...学者はその植物の事を菌糸と云つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...だからあんなふうにスパイが細菌を撒いたり...
海野十三 「空襲警報」
...この菌は狐のたいまつなどが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...怖ろしい黴菌とやらを...
薄田泣菫 「茶話」
...はては黴菌(ばいきん)と車塵(しゃじん)とでうす赤くにごらされた巷の霞(かすみ)のなかにその端を沈没させている...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...風眼というものは人も知るごとく花柳病(かりゅうびょう)の黴菌(ばいきん)が眼の粘膜(ねんまく)を侵(おか)す時に生ずるのであるから検校の意は...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...近代になってこれが各種の伝染病菌の運搬者播布者(はんぷしゃ)としてその悪名を宣伝されるようになり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...「この菌があやしい……...
豊島与志雄 「幻の園」
...菌にふりかけました...
豊島与志雄 「幻の園」
...恐るべき黴菌(ばいきん)が内部に満ちあふれていた時代...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特殊の酵素とか細菌とかが腐敗を防止しながら...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...ふとこの細菌の事を思い出した...
夏目漱石 「明暗」
...そこから破傷風の黴菌(ばいきん)が入って死んだと言うから...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...同君の宅の庭に幾つか忽然と生え出たこの菌をうまいうまいと食べた一人であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...わが邦に鹿角芝(ろっかくし)などいう硬(かた)い角状の菌あり...
南方熊楠 「十二支考」
...人工で培養(ばいやう)した細菌やそれを種(う)ゑた動物の血清(けつせい)で...
森鴎外 「妄想」
...癩病も病原菌だけは知られてゐる...
森鴎外 「妄想」
...春の山に菌(きのこ)を求めているような役を...
吉川英治 「増長天王」
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