...淨化を要する惡質が菌集してゐるのに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...空中に咲いた薔薇は菌糸の花...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「傷口から黴菌が入ッて敗血症を起されたとしても――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...従来人体に対して無害であつた細菌のために侵されて...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...七 浮雲の山をいずる者輪菌然たり――浮雲出レ山者輪菌然...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...鳴りをひそめていた結核菌がまたもや活躍し出したのである...
高見順 「いやな感じ」
...この一見こんとんとして猥雑・病菌・不具・古蒼(こそう)の巣窟みたいなレクトル・エケクランツの店は...
谷譲次 「踊る地平線」
...ペスト菌(きん)でもまぶれついているかのように...
壺井栄 「二十四の瞳」
...(明治四十一年一月一日『東京朝日新聞』)五十九結核病と食物結核菌を接種した動物に種々の食物を与えて病の経過を試験した結果によると...
寺田寅彦 「話の種」
...細菌教室はたちまち一塊の火となった...
永井隆 「長崎の鐘」
...あそこまで癩菌は容赦なく食い荒らして行くのかと...
北條民雄 「いのちの初夜」
...私は自分の体内に新しく癩菌といふ友人を発見して...
北條民雄 「年頭雑感」
...ペスト病原菌が川を汚染...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...軈(やが)て菌(きのこ)の下(した)を草(くさ)の中(なか)へ這ひ込(こ)みました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...松茸、初茸等の菌類、魚類の腸等も忌むべし...
村井弦斎 「食道楽」
...白い菌が皮膚のように生えていた...
横光利一 「上海」
...博士は外国の輸入物を嫌われることがまるでペスト菌にでも触れられるようですが...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...鬼怒川でも、シメジのお代りをしたが、これから先の北越でも、おそらく、行くところ、菌には、のべつ出会いそうである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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