...莠(はぐさ)の如く早晩誅鋤(ちゅうじょ)され了(おわ)ることと思うけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...熱心に莠(はぐさ)を除(と)ったり肥料をやったりしたので...
田中貢太郎 「位牌田」
...黄ろくからびた刈科(かりかぶ)をわたッて烈しく吹きつける野分(のわき)に催されて、そりかえッた細かな落ち葉があわただしく起き上り、林に沿うた往来を横ぎって、自分の側を駈け通ッた、のらに向いて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉の屑を散らしたように、煌(かがや)きはしないが、ちらついていた、また枯れ草、莠(はぐさ)、藁(わら)の嫌いなくそこら一面にからみついた蜘蛛の巣は風に吹き靡(なび)かされて波たッていた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...然れども文化(ぶんか)初年長崎赴任の後駿河台(するがだい)に移り住みし頃より再び文壇に接近し『南畝帖千紫万紅(なんぼちょうせんしばんこう)』『南畝莠言(ゆうげん)』等の出板(しゅっぱん)を見るに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...伏見桃山柿の木の林がもとはおしなべて立枝の獨活の花さきにけりみちのへに草も莠(はぐさ)も打ち茂る圃の桔梗は枯れながらさく愚庵和尚の遺蹟を訪ふ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...夜はじめてをきく垣に積む莠がなかのこほろぎは粟畑よりか引きても來つらむ十日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節句集」
...私はその夜南畝莠言(なんぽしゆうげん)――たしかそんな名前だと記憶しているが...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...『竹生島(ちくぶしま)』の謡曲に緑樹(りょくじゅ)影沈んで魚樹に登る景色あり月海上に浮かんでは兎も波を走るか面白の島の景色やとあるは『南畝莠言(なんぽいうげん)』上に拠ると建長寺僧自休が竹生島に題せる詩の五...
南方熊楠 「十二支考」
...『南畝莠言(なんぽゆうげん)』の文を読み損ねて勝軍地蔵を日本で捏造(ねつぞう)したように信ずる者あるに...
南方熊楠 「十二支考」
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