...荷葉(かよう)坐...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...然ればにや失意の情に世をあぢきなく觀じて、嵯峨の奧に身を捨てたる齋藤時頼、瀧口入道と法(のり)の名に浮世の名殘(なごり)を留(とゞ)むれども、心は生死(しやうじ)の境を越えて、瑜伽三密の行の外、月にも露にも唱ふべき哀れは見えず、荷葉の三衣、秋の霜に堪へ難けれども、一杖一鉢に法捨を求むるの外、他に望なし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...荷葉(かよう)半ば枯れなんとして見る影もなきが一入(ひとしお)秋草の色に映りて面白し...
寺田寅彦 「半日ある記」
...そこはたしか山岸荷葉氏――紅葉(こうよう)門下で...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...再生の荷葉(かせふ)と拝む大愚なき世に安んじてよく眠れ牛伊豆伊東に近い大室山の麓にこの頃一碧湖といはれてゐる吉田の大池がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...荷葉の生れ替りだといつて牛を拝んだといふ話...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...荷葉香(かようこう)を一種だけ作って来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白玉(はくぎょく)と青玉(せいぎょく)で蓮の花の形にした幾つかの小香炉(こうろ)には蜂蜜(はちみつ)の甘い香を退(の)けた荷葉香(かようこう)が燻(く)べられてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荷葉傘(からかさ)のごとく花は径(わたり)八九寸許...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...緑田々是新荷葉...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十五日の中元には荷葉飯(かようめし)を炊き...
山本周五郎 「柳橋物語」
...明治時代を少壮で活躍した硯友派の山岸荷葉氏は雲潭門下で雲石と号し...
山本笑月 「明治世相百話」
...これも縷金荷葉(るきんかよう)のうすがねの兜(かぶと)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
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