...僕は突差の間にあの餅を此人に呉れて荷物を輕くしようと思ひついた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...三日のあいだ荷車の中で何もたべずに苦しんでいました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...あすこへ行(ゆ)くのは荷なんだけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...お稲荷(いなり)さんのお堂に住んでいた男が...
海野十三 「少年探偵長」
...その妙な三の字を書いた荷札つきの手荷物を持った...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...昔の客馬車をそのまゝ荷馬車にして老人が町から村へといろ/\の雑貨を運んでゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...荷物と共に父に伴(つ)れられて帰国する女学生はさぞ多いことであろう...
田山花袋 「蒲団」
...甲州街道を紅白美々しく飾(かざ)り立てた初荷の荷馬車が新宿さして軋(きし)らしたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...慣れしおんなばらも幾たびか手荷物をしまいかける間(ま)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...勝手もとに荷を下ろした後は...
徳冨盧花 「水汲み」
...君という重荷があるからそれも出来ないという気持でいた父は...
豊島与志雄 「父の形見」
...その傑作を緑色の荷車に積み込み...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...荷拵(にごしら)えをさせては堅実無比であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...此も紺の袋へ入れた三味線が胴は荷物へ載せられて棹が右の肩から斜に突っ張って居る...
長塚節 「太十と其犬」
...全部で百貫位のこれらの荷物を三...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...三人の男だって大きな荷物なんか持っていちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その船の荷から土の匂いがしたのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...四国屋の手代じゃな」「急に積荷がまとまって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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