...しばらくはただ軒先の釣荵(つりしのぶ)が風にまわるのを見ていましたが...
芥川龍之介 「妖婆」
...軒先の釣荵(つりしのぶ)も相不変(あいかわらず)風に廻っていて...
芥川龍之介 「妖婆」
...――玉の荵(しのぶ)の茶室(かこい)を起(た)った...
泉鏡花 「浮舟」
...荵(しのぶ)の露の...
泉鏡花 「浮舟」
...不精たらしい釣荵(つりしのぶ)がまだ掛(かか)って...
泉鏡花 「薄紅梅」
...例の枯荵(かれしのぶ)の怪しい短冊の舌は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...荵(しのぶ)の短冊とともに飜(ひるがえ)った舌はこれである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...まだ釣荵(つりしのぶ)がかかっていますわ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...自(おのずか)ら其頃(そのころ)となる釣荵(つりしのぶ)昭和七年六月二十一日 水無月会...
高浜虚子 「五百句」
...夕闇(ゆうやみ)の迷ひ来にけり吊荵(つりしのぶ)七月八日 玉藻句会...
高浜虚子 「六百句」
...釣(つ)り荵(しのぶ)が掛けてあったりした...
田山花袋 「田舎教師」
...座敷の軒に釣荵(つりしのぶ)が懸って...
夏目漱石 「それから」
...法界坊の『荵売(しのぶうり)』...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...また釣荵(つりしのぶ)屋の上にもマザマザと感じられました...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...下に風鈴をつけた吊荵(つりしのぶ)が吊ってある...
森鴎外 「阿部一族」
...大黄(だいおう)や軒荵(のきしのぶ)の効能を知ることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中庭や花園からは快い花の香が立ち昇つた――石壁の傍に花をつけてゐる荵冬(すいかづら)の香であつた――また...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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