...やがて軍人らしい荘重な声がひびいてきた...
海野十三 「空襲警報」
...同時にまた俳句としてもっとも荘重な典雅な調子を有している切字なのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...案外荘重な響きも出て来て...
太宰治 「鉄面皮」
...人間学主義は一等安易な――尤も荘重な身振りはするが――哲学である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一見極めて荘重なものにまで及んでいる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...最後に五度音程下の最も荘重な鐘の音が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...防障の役(一五八八年五月)の後ギーヨーム・デュ・ヴェールが発した荘重な言葉を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...別に急ぎもせず荘重なまじめさで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...高遠荘重なる点において...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この荘重な美しきは全く言語に絶するだろう(JI八〇―四)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...荘重なる音色、これが箏かと思われるほど、他の流とは異なる大きやかな、深みのある、そして幅広い弾奏だった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...清逸の気にみちた簡素な空間に荘重な彩(いろど)りをあたえていた...
久生十蘭 「西林図」
...十二復興式(ルネッサンス)の荘重な前面(ファサート)を持った王宮の前庭には...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...厳粛、荘重なプツサン、ルシユアール等の絵画、壮麗華美をつくしたペロオル及びマンサール等の建築、ル・ノオートルの設計にかゝる雄大なる庭園等がそれである...
平林初之輔 「文学方法論」
...荘重な批評家たちをして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...宮中どおりに行なわれた荘重な式であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...極めて荘重な語気になった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...華麗荘重なゴチック式で...
夢野久作 「一足お先に」
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