...それに対する彼の率直で荘重な告白によれば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ばかばかしく荘重な声で...
太宰治 「春の盗賊」
...テンポのおそい荘重なJAZZ――この滑稽な矛盾こそは現代の英吉利だ!――銅版画の古城からきこえてくるエイル・ブルウの舞踏(ステップ)...
谷譲次 「踊る地平線」
...荘重な形式の下に意外に荘重でない中身を伏せておくという効果を勘定に入れているものであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その暗闇(くらやみ)の中で荘重な弁舌を振るい始めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼はそのみじめなる男の荘重な断言にすがりついた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分はそゞろに氏の芸術の荘重なる権威に打たれざるを得ない...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...高遠荘重なる点において...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ある明快荘重な趣きを現はしてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...荘重な息吹(いぶき)が天上にも聞かれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...厳粛、荘重なプツサン、ルシユアール等の絵画、壮麗華美をつくしたペロオル及びマンサール等の建築、ル・ノオートルの設計にかゝる雄大なる庭園等がそれである...
平林初之輔 「文学方法論」
...そして旋律自体は、ハリスには聞きなれたものと思われなかったが――たしか、荘重な、威厳のある、陰欝なミサの音楽のようだった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...というのは激情をふと目にしたこの荘重な観察者は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...宮中どおりに行なわれた荘重な式であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...荘重な長々格の音楽によって徐々に若者たちの血気をやわらげ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...荘重な物腰を全然喪(うしな)ってしまって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...言々信念をもっていうその荘重な声にも魅せられて満堂異議を云い立てる者もなく...
吉川英治 「三国志」
...荘重な梁(はり)も組まれた...
吉川英治 「親鸞」
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