...同時にまた俳句としてもっとも荘重な典雅な調子を有している切字なのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それを書生の木島さんが哲学者ぶった荘重な口調で何かと慰めていたのは滑稽だった...
太宰治 「正義と微笑」
...案外荘重な響きも出て来て...
太宰治 「鉄面皮」
...」「閣下(エッチェレンツァ)」とソーボリが荘重な顔をして言う...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...あれはある無名の宗教の荘重な儀式と考えるべきものである...
寺田寅彦 「田園雑感」
...先生は荘重に失するほど荘重なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...人間学主義は一等安易な――尤も荘重な身振りはするが――哲学である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ズヴェルコフは荘重な声で叫んだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...自信にみちた荘重な確固たる目つきに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それでもなおこの荘重な家のうちに多くのおもしろい思い出を残していった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...変に荘重な態度で深く礼をした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...荘重な能弁で説かれると...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...荘重なる音色、これが箏かと思われるほど、他の流とは異なる大きやかな、深みのある、そして幅広い弾奏だった...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...もちろん彼は少し荘重な気持がしていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...荘重な息吹(いぶき)が天上にも聞かれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...荘重な旋律を奏でていた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...未来において一層荘重な新訳が出るならば...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...荘重な梁(はり)も組まれた...
吉川英治 「親鸞」
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