...屋根は骨ばかりの障子に荒莚(あらむしろ)をかけたままで...
寺田寅彦 「嵐」
...雨を防ぐ荒莚は遠い堤下へ飛んで竹の柱は傾き倒れ...
寺田寅彦 「嵐」
...座下の荒莚(あらむしろ)も忘れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...形(かた)ばかりの床(ゆか)に荒莚(あらむしろ)を敷いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...荒莚(あらむしろ)をかけたままにしてあり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...葛籠屋(つづらや)の店蔵に荒莚(あらむしろ)を敷いた段をつくって...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...白く小さき素足痛々しげに荒莚(あらむしろ)を踏みて...
夢野久作 「白くれない」
...そこに二枚の荒莚(あらむしろ)を敷かせ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――見ると自分と並んで荒莚(あらむしろ)の上にひき据えられている女の囚人がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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