...この地域は荒漠だから、十分な水を持参しなければならない...
...明日から3日間、荒漠の遠足がある...
...荒漠の中を縦断するためのサバイバル訓練を受けた...
...映画「荒漠の流れ者」は西部劇の名作である...
...夜の荒漠に向かう前に、車のガソリンを補充しておいた...
...大昔の荒漠たる溶岩のなかに包まれている...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...限りない荒漠の美意識圏にさまよひ出た...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私は荒漠たる焼け跡を通って本石町の方へ往き...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...満洲の野は荒漠(こうばく)として何もない...
田山花袋 「一兵卒」
...何処を見ても雪ばかりの広い荒漠とした野原の中の停車場が見えるかと思うと...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...再びかの荒漠たる中央アジアの砂漠の幻影が...
寺田寅彦 「柿の種」
...ダートムアの荒漠たる土地の中央にぽつんと存在する小さな市(まち)である...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...荒漠たる泥炭地の地平線は...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...北海道でほとんど放置の状態にあるあの荒漠たる泥炭地の開墾にも...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...去年はアパートの五階に住み荒漠たる洋室の中壁に寢臺(べつと)を寄せてさびしく眠れり...
萩原朔太郎 「氷島」
...訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくしわれの懶惰を見て憐れみ去れども石炭もなく煖爐もなく白堊の荒漠たる洋室の中我れひとり寢臺(べつと)に醒めて白晝(ひる)もなほ熊の如くに眠れるなり...
萩原朔太郎 「氷島」
...荒漠とした思ひが...
林芙美子 「屋久島紀行」
...*「恐ろしい山々の荒漠たる風物の中に全く孤立せる小さな館...
堀辰雄 「雉子日記」
...これは比べものにも何にもならない夏草しとど露めきて百花乱るる荒漠千里の大高原に...
正岡容 「小説 圓朝」
...心身荒漠としきっていたその頃の私は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...駅の黒い柵の裏から直ぐ荒漠とした原野が連っている物音もせぬ小駅が白岡であった...
宮本百合子 「一隅」
...荒漠たる平沙の上に一本の樹木の点景さへ持たぬ灰白色の城...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一荒漠たる秋の野に立つ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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