...私は肩幅が広いので弁慶のような荒法師の姿で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...荒法師の文覚(もんがく)が...
太宰治 「花吹雪」
...島抜けの法印は、くわしく、浪路の身の上を知らないに相違なかったが、いわば、因縁のあさからぬものがあるにはあったのだろう――なぜなら、この荒法師の、心やりがあったればこそ、たとい、最期(いまわ)の際にしろ、彼女は、雪之丞に、一目だけでも逢うことが出来、その抱擁(ほうよう)の中に、いのちを落せたのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...荒法師といった感じであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鑑岩僧都(かんがんそうず)と申す荒法師とを...
吉川英治 「私本太平記」
...また――叡山(えいざん)という昔から荒法師をもって鳴る僧団を中心とする戦場だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分を強迫した荒法師のことばや...
吉川英治 「親鸞」
...四人の荒法師は、そこへ坐ってしまった範宴に向って、足をあげて蹴ったり、棒を揮(ふる)って打ちすえたりしながら、「生意気だッ」「仏陀に対して不敬なやつ!」「片輪にしてやれ」と口々に罵(ののし)って、半殺しの目にあわせなければ熄(や)まぬような勢いだった...
吉川英治 「親鸞」
...この山の荒法師などとちがって気の小さい善良な眸をしていた...
吉川英治 「親鸞」
...恋愛篇門一すさまじい荒法師の一群(いちぐん)が...
吉川英治 「親鸞」
...あのような乱暴一てん張りの荒法師に...
吉川英治 「親鸞」
...五、六名の荒法師は、例の大薙刀(おおなぎなた)を掻(か)い込(こ)んだのや、大太刀を横たえたのが、ごうごうと呶鳴るだけでは足らないで、性善坊の腕くびをつかみ、一人は今にも、草庵の板の間へ、土足を踏みかけて中へ躍ろうとしていたところ...
吉川英治 「親鸞」
...「耳のない顔するなっ」荒法師たちは...
吉川英治 「親鸞」
...荒法師のひとりが...
吉川英治 「親鸞」
...「そのむかし木曾殿の手についておった荒法師じゃ...
吉川英治 「親鸞」
...それを知って挑戦してきた鹿島村斎(かしまそんさい)という荒法師もまた一撃に打ち殺し...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...呪りにかかっている荒法師は...
吉川英治 「源頼朝」
...槍修行の荒法師ぞろいと聞えている宝蔵院の野天行(のでんぎょう)に当って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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