...しかも春風吹き荒むという気味だったのね...
大杉栄 「獄中消息」
...私は十銭の木戸銭を払って猛然と小屋の中に突入し勢いあまって小屋の奥の荒むしろの壁を突き破り裏の田圃へ出てしまった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...荒むしろを掻(か)きわけて小屋へはいり...
太宰治 「黄村先生言行録」
...蒙古風のすさまじく吹き荒む中を...
田山録弥 「犬」
...上座も末席もない荒むしろ二枚の一室...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...荒むしろにつつんだ人骨...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風吹き荒む高原の沼地...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...凍風の吹き荒むまゝに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不吉な風が山も川も木々の差別もなく吹き荒む...
牧野信一 「秋・二日の話」
...風の吹き荒む丘の端にうづくまつて湖を見おろしてゐた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...あまり風が吹き荒むので...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...待つてゐましたとばかりに凩の吹き荒む街道に飛び出した...
牧野信一 「武者窓日記」
...その傍には荒むしろが三四枚ひろげられ...
三好十郎 「おりき」
...荒むしろの片すみには...
吉川英治 「私本太平記」
...その土小屋の一つへはいると、短檠(たんけい)の灯があって、荒むしろの上に、正成の姿がみえ、横に正季が坐っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...その隣の荒むしろに据(す)えられていた王婆が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あしたの朝の荒むしろ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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