...座のあたかも吹荒んだ風の跡のような趣に対して...
泉鏡花 「婦系図」
...いく度も自殺しかけたことがありました」「精神病の血統なんですな」「弘さんは戦争に行ってからは一層気が荒くなり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...外の荒地なれば五年十年で起返りますけれど...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...雨を防ぐ荒莚は遠い堤下へ飛んで竹の柱は傾き倒れ...
寺田寅彦 「嵐」
...海には波が少し荒れてゐた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...何だかエポニーヌの荒いつぶれた声に似寄っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...下手な講釈師のやる荒柳美談ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「修道院は出來るだけ不毛荒廢の地に建てるのが主義ださうですね...
「修道院の秋」
...熊五郎がまだ荒さない家はいくらもあるまいから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家主の荒物屋で訊(き)くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近所で重宝(ちょうほう)な荒物屋があった...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...いかなる国家も企図したことのなかった破天荒な...
久生十蘭 「地底獣国」
...荒唐無稽なこととして拒絶しがちであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...荒鷲爆撃機が強いか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ゴーゴーと荒れ狂う溶鉱炉みたいなものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...熊野猴は生まれ付きが荒いのというも年来の経験で根拠ある説らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...袴野(はかまの)ノ麿(まろ)を真中に十人の荒くれ男が峠路(とうげみち)にかかる供ぞろいの一行を...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...神をおそれぬ荒武者たちに踏みにじられんとす!(ウェルギリウス)と嘆息した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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