...どうかすると随分荒くなる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...荒幡の新富士、東村山の停車場より二十餘町にして達す、狹山の連山を見下ろし、四方に關東八州を見渡す...
大町桂月 「東京の近郊」
...誰も住んじゃいねえんですかい? ……酷(ひど)く荒れたところですな……こんなところは来たこともないが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...領内を荒らし廻り...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...古寺は大概荒れ果てて...
永井荷風 「すみだ川」
...カヤノは荒れはてた焼け跡をじいっと見つめたまま...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ついぞこの荒療治(あらりょうじ)を頼んだ事がない...
夏目漱石 「坑夫」
...手足も妙に荒れていましたね」重三郎には全く大店の若旦那らしい線の柔らかさというものがなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磯五郎と北六の居る荒物屋といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山内は血が逆流するようなショックを受けて荒垣に掴みかかろうとしたが...
久生十蘭 「ノア」
...ちやうどその時連日連夜の暴風が恐ろしい颱風となつて郊外に荒れ狂うた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...そうしていかに荒(すさ)みがちな人々の心が...
柳宗悦 「工藝の道」
...その次には尺八を吹かせて荒格子の前に立たせてみた...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...荒縄で縛(しば)りつけられている大きな黒犬は喉(のど)から断(き)られてしまいそうに首を長く伸ばして...
吉川英治 「親鸞」
...よく絵にある文覚荒行の図などは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...彼は一応この附近一帯の荒地を足で踏んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...きのう浜にいた――荒編笠(あらあみがさ)の若い侍である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...荒っぽくけずられた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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