...かくて神がこの荒涼を分ちて万物をその在所に置きしときすべての中に一致と平和を作り出しぬ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...荒んだ恋の驕慢(プライド)は...
石川啄木 「鳥影」
...荒(あ)れし夕庭(ゆふには)の朽木(くちき)の枝(えだ)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...はるか下方に眺められるキングス・ベイの真白な荒野をふりかへつて...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...今日ではすっかり荒廃と荊棘(いばら)とに帰してしまっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...淫祠は大抵その縁起(えんぎ)とまたはその効験(こうけん)のあまりに荒唐無稽(こうとうむけい)な事から...
永井荷風 「日和下駄」
...三逕荒(さんけいこう)に就き...
中里介山 「大菩薩峠」
...冬の荒浪に段々根本を洗い去られて...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...ツイあんな手荒なことをしてしまつたのでせう」「――」「豊年坊主が『船を調べろ』と言つたと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八圏(パーチョワン)目に入っても勝負は一こう荒れなかった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...荒々しく魔法使が遮ぎつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...蕭蕭とした荒い景色のなかに顫(ふる)えて...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...自然に荒れてゐるのが気もちよいと思つた...
室生犀星 「名園の落水」
...「さようです」その足軽は荒い息をしながら答えた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...荒格子を戸閉(とざ)した一軒の家の前に立ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...物蔭を離れた荒編笠の人影が...
吉川英治 「大岡越前」
...荒木村重だといえよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...髪は掴み乱して荒縄にてむづとしめ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索