...遂に荏苒(じんぜん)今日に及べり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...此日(このひ)は荏原郡(えばらぐん)縱斷(じうだん)を試(こゝろ)みるつもりであつた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...明治三十六年松山に帰省したついでに近在の荏原(えばら)村という所に遊びに行ったことがありました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...荏の油は何處から出るかと言ふと...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...廿五日、丙寅、和田平太胤長の屋地、荏柄の前に在り、御所の東隣たるに依りて、昵近の士、面々に頻りに之を望み申す、而るに今日、左衛門尉義盛、女房五条局に属して、愁へ申して云ふ、彼地は適宿直祗候の便有り、之を拝領せしむ可きかと云々、忽ち之を達せしむ、殊に喜悦の思を成すと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...四月の荏柄のお屋敷の騒動以来...
太宰治 「右大臣実朝」
...武藏國荏原郡下沼部發見 理科大學人類學教室藏五...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...駆けつけて来た荏田の栄子(妻の異父妹)が...
外村繁 「夢幻泡影」
...古河古松軒の記した「四神地名録」に『荏原郡大森村巌正寺(浄土宗)にては...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...その荏柄平太と割ない仲は少し話が変り過ぎて居ります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...荏(これは「榎(エ)」「蝦夷(エゾ)」「得(エ)」等の語に用いられる)乙の類 延...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...エゴマ(荏)のタネと俗に呼んでいるものはじつは純然たる種子ではなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...荏薇(じんび)問答に由つて証せられる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荏薇(じんび)問答の榛軒書中に所謂「叔母」である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枝柄天神は荏柄天神に作るべきである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荏薇(じんび)問答に見えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荏苒(じんぜん)決せざることである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...エガス荏糟...
柳田國男 「食料名彙」
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