...草餅(くさもち)をふくらませたように...
海野十三 「崩れる鬼影」
...何日(いつ)も草餅を喰せんと欲する時に臨んで草餅と為す事を得るなり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...只都会の草餅の如く色と香とを以てするのみにては名のみなるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...草餅ある日学校へゆく路(みち)に黄(きい)な袋(ふくろ)がおちてゐたひろうてみればこはいかにそれは財布(さいふ)でありました...
竹久夢二 「どんたく」
...今日は陰暦の端午、柏餅、笹巻餅を味つた、草餅のかをり、それは遠い少年のかをり、伝統日本のかをりだ...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「行乞記」
...餅屋で餅を味はつた(草餅の魅力である)...
種田山頭火 「道中記」
...頂上に登ると草餅(くさもち)を売る茶店もあって...
徳田秋声 「縮図」
...東京の草餅は、染料(せんりょう)を使うから、色は美しいが、肝腎(かんじん)の香が薄(うす)い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...連れの女客連は、草餅を頼んで、火鉢で燒いて食べてゐました...
林芙美子 「大島行」
...今の草餅草餅に昔の草餅と今の草餅とのふた通りがある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...(昭和十七年夏)風船あられ飯蛸、鯖、魴、白魚、さより、蛤、赤貝、栄螺、分葱、京葱、鶯餅、草餅、茶飯、木の芽――と、かたへのものゝ記には三月のあぢがこんな具合に列ねてある...
正岡容 「下町歳事記」
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正岡子規 「古池の句の弁」
...妙源は手造りの草餅を盆にのせて...
吉川英治 「私本太平記」
...しかもいつかまた、村が創(た)ち、町につづき、雛(ひな)の節句(せっく)には、草餅をつき、秋の月見には、新酒で蕎麦(そば)を喰べたという...
吉川英治 「新書太閤記」
...草餅を持って来たり...
吉川英治 「親鸞」
...茶うけの草餅を、仕事場のふいごの側へ運んで来た時、「百や――」と、おしげは、そこにしゃがんで、「お稲さんは、ご亭主があるのかえ、ないのかえ」「ないんだとよ、おっ母...
吉川英治 「野槌の百」
...草餅や初物の野菜ができると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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