...節煙のために、煙草代わりに噛みタバコを使う人もいます...
...渠は大抵の時は煙草代にも窮してる様であつた...
石川啄木 「病院の窓」
...渠は大抵の時は煙草代にも窮してる樣であつた...
石川啄木 「病院の窓」
...自分の煙草代から小遣いのすべてを...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...煙草代ほどもないので...
種田山頭火 「行乞記」
...五十銭玉一つを煙草代として無理に握らせる...
種田山頭火 「行乞記」
...といふのは煙草代と汽車賃だけはある銭入を忘れて出立したのである...
種田山頭火 「其中日記」
...その十銭白銅貨二つをいかに有効に費つたか――九銭 ハガキ六枚四銭 なでしこ一袋 残金四銭は明日の煙草代として三銭 風呂銭独奏――今日はこんな気分だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...余もまた久しく浅草代地(あさくさだいち)なる竹翁の家また神田美土代町(かんだみとしろちょう)なる福城可童(ふくしろかどう)のもとに通ひたる事あり度々『鹿(しか)の遠音(とおね)』『月の曲』なぞ吹合せしよりいつとなく懇意になりしなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...まさに退いて世の交りを断たん事を欲し妓家(ぎか)櫛比(しっぴ)する浅草代地(あさくさだいち)の横町(よこちょう)にかくれ住む...
永井荷風 「書かでもの記」
...曾て浅草代地河岸に住みし時...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...一歳(ひととせ)浅草代地河岸(だいちがし)に仮住居(かりずまい)せし頃の事なり...
永井荷風 「夕立」
...煙草代が四十円を越えた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...煙草代に困らないようになっても...
野村胡堂 「胡堂百話」
...そんな大それた望みはもちません――月に二兩の煙草代と申したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...じいさんがビールと煙草代をくれる限り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...浅草代地河岸の圓朝の宅...
正岡容 「圓太郎馬車」
...残りの二十円を煙草代と酒代にしながら気楽な日を送っておりますような事で...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...そして、食べ物のはなしのあひだに、バラの葉だとか、あやしげな葉を刻んだのを、パイプにつめて、煙草代りに、くゆらした...
吉川英治 「折々の記」
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