...博士が日本アルプスの山中から掘出して来たという草の根を...
海野十三 「火星兵団」
...草の根もとに金の釵(かんざし)が一つ光っていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...冬枯れの草の根の様にうっとりとして横になって居た...
豊島与志雄 「文学以前」
...が、隠れるにしても、あなた様があれほどな大罪を犯しなさらなければ、わたしの身体が欲しいと思召(おぼしめ)すならば、わたしの身体だけを奪ってお持ちになればいいのに、飛騨の国のお代官を殺してしまっては、飛騨一国の小石の下にも、草の根本にも、身を置くところはございません」「困ったな!」「全く、あなた様は悪いことをなさり過ぎました」「といって、ここで捕まるのを、わざわざ待っているのも愚だ――ともかくもお前は土地の案内知り、隠れてみようではないか」「それより仕方はございませぬ、この近いところにいくらもわたしの知った人はございますけれども、頼めばかえっておたがいの迷惑――ただ小坂(おさか)というところに一人頼み甲斐のありそうな人がありますから、それを頼って行きたいものですが――それまでの間……」お蘭はようよう駕籠(かご)を這(は)い出して来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...私は眼を閉ぢてなにかの草の根を噛まうとするなにかの草の汁をすふために 憂鬱の苦い汁をすふために...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこらへんためぞ畠より疲れて歸り停車場の裏手なる便所のほとりにたたずめり日はシグナルにうす赤く今日の晝餉に何をたうべむ(故郷前橋にて)...
萩原朔太郎 「晩秋哀語」
...近接五県の草の根を分けて探ね廻っている安南皇帝宗竜王それ自身だったのである...
久生十蘭 「魔都」
...しめった草の根から湧(わ)きだす糠(ぬか)のようなぶよが...
本庄陸男 「石狩川」
...トリカブトといふ草の根からとつた毒汁(どくじる)ブシを泥(どろ)にねりまぜたものが塗つてあるので...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...草の根の汁で染まった黄金(きん)色の歯をガツガツと鳴らしながら...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...草の根方に引っかかるたんびに...
夢野久作 「死後の恋」
...草の根や虫など食うて...
吉川英治 「三国志」
...草の根にころがった...
吉川英治 「三国志」
...秋草の根に残っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...草の根を分けても...
吉川英治 「平の将門」
...坂東平野の草の根を分けてもと...
吉川英治 「平の将門」
...ただ草の根を掴むばかりで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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