...海草の根に十センチもたまっているゴミが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...草の根もとに金の釵(かんざし)が一つ光っていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...蝗(いなご)と草の根によって露命をつないできたのだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...崖をでも辷(すべ)り落ちる途端に掴んだ草の根か馬の骨をそのまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...わずかに生いすがった莎草の根を足代ろにして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...近接五県の草の根を分けて探ね廻っている安南皇帝宗竜王それ自身だったのである...
久生十蘭 「魔都」
...草の根を分けているんだから...
久生十蘭 「魔都」
...流木の破片や崩れた草の根や...
本庄陸男 「石狩川」
...流れの湿りが早めに草の根を目覚めさせてゐると思はれたので...
水野葉舟 「かたくり」
...おいしい白い草の根(ね)や青いばらの実(み)を持(も)って来て言(い)いました...
宮沢賢治 「貝の火」
...ナースチャが畑のそとの雑草の根の間へちっとやそっと鍬目を入れたって...
「赤い貨車」
...また草の根へ屈みこんで...
吉川英治 「上杉謙信」
...「草の根を分けても...
吉川英治 「三国志」
...草の根まで漁(あさ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...草の根を絶たれしやうにて...
吉川英治 「新書太閤記」
...敏覚な虫類――虻(あぶ)や蝶や太陽虫(てんとむし)などはいたる所の草の根から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すぐ後ろに草の根や石塊(いしころ)の下から湧いている泉がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...将軍家の威令で捜されたら隠れる草の根もあるわけはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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