...五合とっても三合飯」の雑草の根強さであり...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...草の根から水のちびちびしみ出している赭土山(あかつちやま)が侘(わび)しげに見られ...
徳田秋声 「あらくれ」
...蝗(いなご)と草の根によって露命をつないできたのだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その草の根をまたいちいち掘って帰り...
中里介山 「大菩薩峠」
...崖をでも辷(すべ)り落ちる途端に掴んだ草の根か馬の骨をそのまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...草の根や木の皮を食えとはおっしゃいませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...お孃さん!寄生蟹のうた潮みづのつめたくながれて貝の齒はいたみに齲ばみ酢のやうに溶けてしまつたああここにはもはや友だちもない 戀もない渚にぬれて亡靈のやうな草を見てゐるその草の根はけむりのなかに白くかすんで春夜のなまぬるい戀びとの吐息のやうです...
萩原朔太郎 「青猫」
...ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこらへんためぞ畠より疲れて歸り停車場の裏手なる便所のほとりにたたずめり日はシグナルにうす赤く今日の晝餉に何をたうべむ(故郷前橋にて)...
萩原朔太郎 「晩秋哀語」
...草の根をわけて捜しまわったが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...草の根を分けているんだから...
久生十蘭 「魔都」
...手に手に青い木や草の根つこのあるのをさげて...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...信濃川の上流千曲川が木の根草の根を分けて流れて川の姿をして程なくの所にある...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...草の根の汁で染まった黄金(きん)色の歯をガツガツと鳴らしながら...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...枯れ草の根を掘りちらしていた...
吉川英治 「三国志」
...草の根をつかんでいたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...草の根に呻(うめ)いていた天堂一角だった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...草の根や木の実を喰ろうておりまする」「ふーム……...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ草の根を掴むばかりで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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