...さな葛(かずら)という蔓草の根を臼でついて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...実際、草の根がとれて、手が放れたり、足が岩の切り角から辷(すべ)ったりして、もうしまったと思ったことも、一度や二度ではなかったよ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...「ねえ、宇津木様、ウチの親玉の女狩りにもたいてい呆(あき)れるじゃありませんか、きのう、市場でもってちょっと渋皮のむけた木地師の娘かなにかを見初(みそ)めてしまったんですとさ、そうして、草の根を分けて、やっとその子を掘り出してからというものは、今晩から母屋の方で一生懸命、口説落しにかかっているそうですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...草の根や木の皮を食えとはおっしゃいませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...春の沼辺の水草の根の様に...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...ああ草の根株は掘つくりかへされどこもかしこも曇暗な日ざしがかげつてゐる...
萩原朔太郎 「青猫」
...柴草の根はうす甘く...
萩原朔太郎 「春日」
...草の根を分けているんだから...
久生十蘭 「魔都」
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広海大治 「サガレンの浮浪者」
...これより草の根を分けてなりと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ナースチャが畑のそとの雑草の根の間へちっとやそっと鍬目を入れたって...
「赤い貨車」
...そして本質においては反人民的な勢力のスポークス・ウーマンとなりつつあるとき、小池富美子の自然発生の生のたたかいが、岩をめぐり、草の根にしみて、より高い人民的なものに成長しはじめていることは、意義ぶかい現実である...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...木の根、草の根、肥やすか知れない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...草の根にころがった...
吉川英治 「三国志」
...まだ草の根には白い霧(きり)がからんでいる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草の根を喰っても生きるのだ」彼の置いた首級(くび)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...将軍家の威令で捜されたら隠れる草の根もあるわけはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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