...「茶庭」で昼食をとりましょう...
...現代人にとって、茶庭は縁側以上に居心地の良い場所である...
...お茶会は、広い茶庭で開催された...
...庭園でサムライたちは茶庭で一服して休憩を取った...
...あの料亭には、京都の茶庭がある...
...茶室、茶庭、茶器、掛物、懐石の料理献立(こんだて)、読むにしたがって私にも興が湧いて来た...
太宰治 「不審庵」
...右の方は萩垣(はぎかき)にしきりて茶庭ら敷折々琴の昔のもるゝもゆかし...
長谷川時雨 「うづみ火」
...蔵と蔵との間へ茶庭をつくり...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...反物を畳む、がっしりした小机とか、定木(じょうぎ)とか、模様ものの下絵を描いた、西の内紙で張って、絹さなだ紐をつけた、お召物たとう紙などが残っていたり、将軍さま御用の残り裂れで、人形の帯や巾着(きんちゃく)が出来ていたが――もっとも、明治十二年の大火に蔵だけ残して丸焼けになって、本所の回向院(えこういん)境内まで、両国橋を渡って逃げたということであるから、住居の具合は変りもしたであろうが、とにかく、五軒間口の塀は、杉の洗い出しであったし、門は檜の節無しを拭き込んで、くぐり戸になっていたし、玄関前までは御影石(みかげいし)が敷きつめてあって、いつも水あとの青々して、庭は茶庭風で、石の井筒も古びていた...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...思ひがけない小ざつぱりした茶庭があつた...
林芙美子 「風媒」
...小径づくりの茶庭を控えた数寄屋が建っていた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...茶庭の露地のような細い道をしばらく行くと...
久生十蘭 「肌色の月」
...うるさい勾配のついた江戸千家風の茶庭は...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...『名園図鑑』にも載った風雅な茶庭で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...なかなか凝った茶庭になっていたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...茶庭にはいると細かい感情に行き逢うて何かほつとしたやうな氣持になるのであつた...
室生犀星 「京洛日記」
...細かいところはどこまでも微かく行つた茶庭の精神(こころ)を...
室生犀星 「故郷を辞す」
...茶庭では燈籠は木のうしろにいても...
室生犀星 「庭をつくる人」
...遠州好みの茶庭のように大樹一本...
室生犀星 「庭をつくる人」
...わたくしの好みとしてはせいの高くない肉の相応にある茶庭燈籠が一本あればよい...
室生犀星 「庭をつくる人」
...竹 (矢竹或いはしの竹) 五百本飛石(拍子木二本をふくむ) 五十枚すて石 三つ茶庭燈籠(利休がた) 一本つくばい(一つは大きく別ののは小さく) 二鉢山土 十車そして植木屋手間賃五十人分二百円は例外である...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ひそやかな茶庭の木々は...
吉川英治 「新書太閤記」
...茶庭の柴折門(しおりもん)から退(さが)った...
吉川英治 「新書太閤記」
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